今日は「なんとなく思うのは、生産技術が自動化させてる会社が成長しているということ」というお話です。
この記事を読まれる方に、先にお伝えすることがあります。僕はそんな偉そうなことをいう立場ではないですし、この業界を変える力もありませんのでただの独り言だと思って読んでいただければと思います。
会社の自動化=成長
今勤めている会社は、当初機械設計と組立工数派遣だけの予定で会社をスタートしましたが、気づけば工場引っ越したり、物も買い装置メーカーとして比較的大きな事も背伸びしながらやるようになって来ました。
そんな中、お客様の工場に入ることも多く、どうしても「どこまで自動化が進んでいるのか」って、つい比較してしまう部分があるんですよね。
「しょうがないです。見ちゃってるんですもん。」
その中で理解できた事は「生産技術者さんの充実=会社の自動化=成長」だと言うことです。人が介在していない自動工場は素晴らしいです。
自動化=生産技術の技量
そんな自動化も、生産技術の方の技量に左右されると思います。ここでいう技量とは、設計能力などの単独スキルではなくて、コミュニケーション能力だったり、マネジメント能力だったり、幅広く深い部分を総合して「技量」と言っています。
僕ね、生産技術ってものすごい大変なお仕事だと思ってるんですよ。
会社の方針をクリアするための機械設備を予算内でまかなって、更にその成果を結果に反映させないといけないわけです。だから、生産技術の技量で会社の自動化や、その成長具合が変わってくると思います。これ、こういった製造業で凄く重要なポイントだと思うんですが、いくらマネジメント(お客様・部下への対応力)が出来る人が居ても、実務をこなす人材が最高のパフォーマンスを出し続けないとだめなんです。
生産技術ってとても重要なポストですよね。ちなみに、生産技術と製造技術は全く違うお仕事になりますのでよくわからない人は「生産技術と製造技術の違い」を参考にしてみてください。
難しい自動化は手離れが悪い。だからこそやる
ほぼ全ての会社さんが「自動化したい」と願っていると思います。自動化が進まない理由は簡単でやり方を知らないただ一点だと思います。
「コストが掛かるからなぁ」と、やる前からやらないのはよく聞く話です。そのやり方を知っていて自動化をしている会社さん同士でも、自動化のレベルに差があるんです。それは手離れしにくく、難しい自動化にチャレンジしているかどうか。で大きく違います。そしてもう1つ重要な要素は、それを実現するセットメーカーなどの協力会社を持っているかどうかに掛かっていると思います。
手離れしやすい自動化は既に適用されていて今は比較的難しい自動化の案件が多く残っていると思います。職人技で仕上げる部品や、機器の組立などがそれに該当します。品質を満足できる能力を持った機械を作るのは出来ますが、人のカン・コツの部分を機械に置き換えるのが大変だからです。
そういった難しい依頼はあります。ものすごい沢山あります。
そこにセットメーカーが手を出さない理由は、難しくなればなるほど検収条件がゆるいほうが良いのですが、過去の検収条件がそのまま適用されている仕様書だったりすると、始めからやりたがらない会社が多いですよね。
「この検収条件厳しくね?」
となるわけです。危険すぎるんです。しかも設計などの不具合による1年の無償修理保証付の条件ですとさらに手を出しづらいですよね。おそらく、そんな感じで多くのセットメーカーが手を出さないじゃないかと思います。あと、技術継承が出来ていない会社さんも多く、そこまで頑張れない所も多くなってきています。じゃなきゃ新参者の僕らには仕事は来ないはずです。
ですので、生産技術者さんにて自動化が進んでいる会社さんは、既に難しい自動化にトライしその中のトライ&エラーから「やり方」を見いだしているんだと思います。それは協力会社も含めた総合的なやり方です。
会社の自動化(成長)を進めるなら手に入れるべきは生産技術
こんな偉そうに言って、本当にすいません。生産技術と製造技術の違いを理解できている方はお解りになっていることかと思いますが、製造技術ばかり増やしてもダメなんです。と、言いますか、製造技術が増えてしまうんです。どうしても。製造技術の能力を生産全体へ影響させるのが生産技術のお仕事なので、優れた製造技術さんが居るだけでは個の生産性が上がるとは思うんですが、他の部分でのロスにより消えてしまいます。
ですので生産技術をいかに充実させるのかがカギです。きっと。
生産技術を勉強する場所
ここまでは言いたい放題言ってきましたが、それだけでは勝手すぎるので、生産技術の勉強が出来るセミナーを少し記載しておきます。
※長期設置にあたり、相手側のリンク先移動などによるリンク切れが起きましたら申し訳ございません。
※中には終了しているセミナーもありますが、参考までに記載しています。
※その他生産技術に関する情報を掲載したい方はお問い合わせよりご連絡ください。追記いたします。
【補足】やっぱりここでもお勧めのツイッター
生産技術者の方で情報収集したい方はツイッターをお勧めします。先端でお仕事されている方がたまに呟く一言は本質を抑えていたりするので勉強になります。また、IOTに関してもたまに呟きを見つけるのでよいと思いますよ。
期間限定のようです「これからの生産技術者の役割」
期間限定で、生産技術の強力な基礎となる限定特別冊子が日本能率協会さんからダウンロードできます。いつまでダウンロードできるか解りませんが、この記事を読まれた方はぜひ確認してみてください。
ダウンロード先:http://jma-seisan.jp/2016/lp1
生産技術に関する書籍
本で勉強される方はご利用ください。生産技術に関する書籍の抜粋です。
最後に
実は僕、こんな色々なことを考えているのは、将来(出来れば早いうち)に独立しようとしているんです。その生産技術さんに本当の意味で寄り添うような会社にしたい。ただ、「やりたい」と思うだけではまず失敗しますよね。やってみてわかることもあると思うんですが、やる前から出来るだけ不安要素を消しておくのは設計と一緒です。日々色々な事に悩み、自ら体験し、それらをクリアに出来る方法を見つけなければいけないのです。多少無理な仕事だろうが、取って奥にグイグイ入っていって、その奥深くにある本質を見ようと今は努力しているところです。
あ、ちなみに立ち上げてもこのブログはプライベートな物のままですけどね。じゃないと好きなこと書けませんから笑 このブログももっと奥深いところに足を踏み入れて記事にしていきたいです。そして、先ほど書いた「自動化が進まない理由は簡単でやり方を知らないただ一点」について、アンケートを基に別記事で自動化が進まない理由を纏めています。よろしければそちらの記事もご確認ください。(製造・生産の機械で自動化は意外と難しいの壁)
ではでは、頑張ります。
関連記事:生産技術