JISに基づいた各種鋼材の図面表記・表現方法




今日は 「JISに基づいた各種鋼材の図面表記・表現方法」 についてのメモです。

 

この記事は 図面作成時の鋼材指示を適切に行うために JISB0001:機械製図 で規定されている鋼材の表現方法 をメモしておきます。

 

また、私がよく使う鋼材をピックアップしていますので、そのほかの鋼材表現が必要な方は JISB0001 をご確認ください。

鋼材の図面表記・表現方法一覧

等辺山形鋼(通称:アングル)及び不等辺山形鋼

表現:L A×B×t-L

例:L50×50×3-500 ですが、 長さに該当する「-L」を省くことも一般的に行われています。

 

 

溝形鋼(通称:チャンネル)

 

表現:[ H×B×t1×t2-L

例:[ 70×40×5×7-500 ですが、 長さに該当する「-L」を省くことも一般的に行われています。 また、溝形鋼には外形サイズで板厚が決まる鋼材も一部あるため、t1もしくはt2のみで区別している会社さんもいます。

 

 

H形鋼(通称:H鋼)

表現:HA×t1×t2-L

例:H100×50×5×7-500 ですが、 長さに該当する「-L」を省くことも一般的に行われています。

 

 

 

I形鋼

 

表現:I H×B×t1-L

例:I 100×75×5-500 ですが、長さに該当する「-L」を省くことも一般的に行われています。 また、「I(アイ)」と数字の「1(いち)」が混乱を招く可能性も有るので「I -100×75×5」のようにハイフンを入れることで補うと良いと思います。(但し、ハイフンを入れるのはJISには規定されていません)

 

 

角鋼管(正方形及び長方形)

表現:□A×B×t-L

例:□50×50×2.3-500 ですが、 長さに該当する「-L」を省くことも一般的に行われています。 また、長方形の場合一般的に長いほうから先に記載している所がほとんどです。(例:□100×50×2.3 など)

 

 

 

最後に。記号が特殊な鋼材の表現について

以上が私が良く利用する鋼材の表現になります。

 

建築用途や工場内で使われる階段・手摺りなどにおいては リップ溝形鋼なども利用しますが JISで指定している鋼材表現が文字で出てきません。

 

 

このような場合は 鋼材種類をそのまま書くのが良いかと思います。(例:リップ溝形鋼H×A×C×t-L など)

 

 

以上です。

 

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