「自分で思う事」がとても大切。
「機械設計者は現場を知らなきゃいけない」という事について、私もそう思うんですが、実際は「可能であれば実際に組立をすると良い」という感じです。
というのも、機械設計者の多くは実際の組立現場を知っているようで知らないわけで、実際組み立てるとなると怖くてできない人も多いです。 それは加工も一緒で分野が完全に違います。 中には両方できる人もいますが、それはごく稀で、実際の組立は危険な作業の連続です。知識だけじゃやっていけない。
ただ、そこを乗り越えて実際に組み立てを体験すると、モノの重量感だったり、組付けるために様々なアイテムが必要になってくることに気が付きます。 それを準備しているのが組立技術者なんですよね。 彼らは何があってもできるアイテムを数多く所持していて、その多くがオリジナルアイテムだったりします。
私たち設計者が「レンチの種類を減らすために」とボルトサイズを揃えるのも大切なことですが、そんなことよりも、シンプルで組み立てやすい構造だったり、センターを出しやすい構造だったり、移動後にレベルが変わらない頑丈な架台だったり、そっちの意識がとても重要です。 それを知るにはやはりに組立を経験して「こういう設計はこういう手間があるのか。。。」など、「ここは設計で改善しよう」と自ら思うことが大切です。(2025-11-12)