角パイプの規格(サイズ・定尺・強度・特性)まとめ

2020年6月23日

今日は、角パイプの規格(サイズ・定尺・強度・特性)についてのメモです。構造物に使用する よくある角形鋼管、一般構造用角形鋼管:STKRについての内容です。

 

角パイプの種類ですが、

  • 機械構造用炭素鋼鋼管(STKM)JIS G 3445
    機械、自動車、自転車、家具、器具、その他の機械部品に使用する炭素鋼鋼管

 

  • 一般構造用炭素鋼管(STK)JIS G 3444
    土木、建築、鉄塔、足場、支柱、地すべり抑止ぐい、その他の構造物に使用する炭素鋼管

 

  • 一般構造用角形鋼管(STKR)JIS G 3466
    土木、建築その他の構造物に使用する角形鋼管

私たちが普段「角パイプ」と言っているのは「STKR」になります。

 

この記事の主な内容はそのSTKRの

  • 角パイプが購入出来るサイズ・定尺
  • 引張強さ、降伏点または耐力
  • 断面積
  • 断面二次モーメント
  • 断面係数
  • 断面二次半径

について、JIS G 3466 と、その他鋼材メーカー様の情報をまとめてメモをしています。

角パイプの規格(サイズ・定尺・強度・特性)

角パイプ(STKR)の規格(サイズ・定尺・強度・特性)

角パイプ(STKR)が購入出来るサイズ

では早速、角パイプ(STKR)が購入できるサイズについて纏めます。

角パイプの規格(サイズ・定尺・強度・特性)まとめ_1

角パイプの規格(サイズ・定尺・強度・特性)まとめ_2

定尺に関しては鋼材屋さんの在庫状況にもよる事が多く、一概には言えないのですが、参考として

  • 6m、8m、9m、10m、12m

上記の定尺寸法であれば入手できる確率は高いと思います。

 

 

角パイプ(STKR)の特性

次に、ここでメモする特性は以下の通りです。 これら角パイプの特性を利用し設計していきます。

  • 引張強さ、降伏点または耐力
  • 断面積
  • 断面二次モーメント
  • 断面係数
  • 断面二次半径

角パイプの規格(サイズ・定尺・強度・特性)まとめ_3

画像はイメージ:小さすぎて見えないので、記事最後でエクセルシートをダウンロードし、そちらでご確認ください。

 

補足:断面二次モーメント(I)とは

断面二次モーメントは、 曲げる力に対する部材の変形のしにくさを表した断面の特性 で、設計上の強度などの指標となる値です。上記表の、この値は JIS G 3466 の表より転記しています。

 

 

補足:断面係数(Z)とは

断面係数は、その断面の断面2次モーメントを図心軸から上下の端部までの距離で割ったものです。断面係数は断面の性質で、応力度を求めるときに利用します。この値も JIS G 3466 の表より転記しています。

 

 

補足:断面二次半径(i)とは

断面二次半径は、断面回転半径とも呼ばれ、部材が軸方向へ圧縮力を受けたときの強さを計算する時(主に座屈計算)に必要な係数です。この上記表では公式【i=√(I/A)】にて求めています。

 

 

最後に

ここでは角パイプのサイズ・特性についてのエクセルシートをダウンロード出来ます。一括で纏めているので必要な所をお使いください。(ここに無い情報は JIS G 3446 をご確認いただければと思います。)

 

 

以上です。