今日は、角パイプの規格(サイズ・定尺・強度・特性)についてのメモです。構造物に使用する よくある角形鋼管、一般構造用角形鋼管:STKRについての内容です。(※SUS製の角パイプの情報ではありません)
主な内容は
- 角パイプが購入出来るサイズ・定尺
- 引張強さ、降伏点または耐力
- 断面積
- 断面二次モーメント
- 断面係数
- 断面二次半径
について、JIS G 3466 と、その他鋼材メーカー様の情報をまとめてメモをしています。
角パイプの規格(サイズ・定尺・強度・特性)
角パイプが購入出来るサイズ
では早速、角パイプ(STKR)が購入できるサイズについて纏めます。
定尺に関しては鋼材屋さんの在庫状況にもよる事が多く、一概には言えないのですが、参考として
- 6m、8m、9m、10m、12m
上記の定尺寸法であれば入手できる確率は高いと思います。
角パイプの特性
次に、ここでメモする特性は以下の通りです。 これら角パイプの特性を利用し設計していきます。
- 引張強さ、降伏点または耐力
- 断面積
- 断面二次モーメント
- 断面係数
- 断面二次半径
画像はイメージ:小さすぎて見えないので、記事最後でエクセルシートをダウンロードし、そちらでご確認ください。
補足:断面二次モーメント(I)とは
断面二次モーメントは、 曲げる力に対する部材の変形のしにくさを表した断面の特性 で、設計上の強度などの指標となる値です。上記表の、この値は JIS G 3466 の表より転記しています。
補足:断面係数(Z)とは
断面係数は、その断面の断面2次モーメントを図心軸から上下の端部までの距離で割ったものです。断面係数は断面の性質で、応力度を求めるときに利用します。この値も JIS G 3466 の表より転記しています。
補足:断面二次半径(i)とは
断面二次半径は、断面回転半径とも呼ばれ、部材が軸方向へ圧縮力を受けたときの強さを計算する時(主に座屈計算)に必要な係数です。この上記表では公式【i=√(I/A)】にて求めています。
最後に
ここでは角パイプのサイズ・特性についてのエクセルシートをダウンロード出来ます。一括で纏めているので必要な所をお使いください。(ここに無い情報は JIS G 3446 をご確認いただければと思います。)
以上です。