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【部品図の書き方】寸法の入れ忘れをしないようにするためのコツ

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今日は「【部品図の書き方】寸法の入れ忘れをしないようにするためのコツ」についてのメモです。部品図作成時、いかに寸法の入れ忘れが無いように作業を進めれば良いのか。経験を踏まえてメモに残そうと思います。比較的寸法の入れ忘れを指摘される方は参考にしてみてくださいね。

寸法の入れ忘れ

寸法の入れ忘れが起きる原因

実は、私も「あれほど気おつけているのに!!」って寸法の入れ忘れを起こします。それのほとんどが自分で検図しているときに解るんでなんとかなっていますが、寸法って設計者以外からしてみると「簡単に入れられる」とか「忘れるとかありえないでしょ」とか思われがちですよね。

でも、寸法を入れるのって意外と難しい作業だったりします。寸法の入れ忘れについては、入れれば寸法は入るわけですから、なぜ入れていなかったのかが問題になってきます。

「寸法の入れ忘れがある」と検図者に言われても、製図者は「入れ忘れたつもりは無いのに・・・」となるんですよね。寸法が入っていない原因は、僕の経験からすると以下の原因があります。

 

入れ忘れたパターン

  • 入っていないの知っていて、後で入れるつもりで忘れているもの

 

そもそも気づいていないパターン

  • ササっと考えずに寸法を入れ易いところから入れている
  • 縦なら縦寸法だけを先に入れる、横寸法なら横寸法だけを先に入れる。

設計者なら誰でも経験したことありそうな原因ですよね。

製図効率を上げるためによかれと思ってやってしまっていることが「寸法抜け」を起こしている原因だったりします。

寸法の入れ忘れを起こすタイプの人

誰もが寸法の入れ忘れを起こすかといえばそうではなくて、性格もありますし周りの環境によっても寸法の入れ忘れを起こしてしまいます。

しかし、頻繁に起こすタイプはおおよそ以下に当てはまるのではないかな?と思っています。

  • 納期に追われている人(急いでる人)
  • 自分で検図しない人(適当な人)
  • 図面をマーキングしてチェックしない人(詰めが甘い人)
  • 自分の製図ルールを持っていない人(製図が安定しない人)

これら上記を理解し対策している人がベテラン設計士と若手設計士の違いであると思います。これは仕事の内容的に仕方の無いことかもしれませんが

ベテラン:自分以降は基本的に検図者がいない→検図もかねている場合が多い

若手:自分以降に検図者がいる、早く仕事を終わらせたい、提出したい

となっていて、この状況が「寸法の入れ忘れが若手は多い」という結果になっていると思います。

 

寸法入れ忘れをなくすコツ

ここまで話してきた事を纏めると、状況や性格により寸法の入れ忘れが起きているということです。

ここでは、私のルールですが「寸法の入れ忘れをなくすコツ」をメモしておきます。

 

加工するであろう順番で入れていく

部品は部品図のものをいきなり作ることが出来ません。その形状が出来上がるまでにはブロックから削ったり、元ある板を曲げるのかもしれません。この部品がどのような作り方をするのかイメージしながら寸法を入れていきます。例えば、いきなり穴寸法から入れるのではなく、

  1. 最大寸法もしくは部材寸法
  2. 形状寸法(基準、溝、幾何公差)
  3. φ穴一寸法(公差別)
  4. ネジ穴寸法(サイズ別) などなど、こんな感じです。

 

一つの要素ごと入れていく

寸法ってCADの操作や使いやすさにもよりますが、縦寸法や横寸法は一気に入れたいところです。しかし、それによる入れ忘れが多いです。そのため、手間はかかりますが上記の加工する順番を意識した上で、一つの要素ごと加工できる寸法を入れていくようにします。

それはどうゆうことかというと、例えばタップを明けるとします。タップを明けるには基準からのX方向、Y方向そしていくつあるか。という所ですが、それを単純に一つ一つ終わらせていくのです。複数サイズのタップを明ける場合でも、X方向複数の寸法を入れてY方向入れるのではなく、

 

「このタップのXと、Y。 次はこのタップのXとY。」 ←こんな感じです。

もう、この時点でいちいちチェックしていくんです。あとでまとめてチェックなんてとっても大変です。

 

最後は客観的に見て部品製作をシミュレーションしてみる

そして部品図が出来上がったときに、客観的に部品図を眺めます。自分で書いていても、他人の目で見ることがとても重要になってきます。色々な加工方法を知ってくると、各加工方法によってどう寸法が追ってあれば加工し易いのかなどがわかってきます。それを客観的に見るのです。

この客観的に見るというのは「組立図」を書くにもとっても重要ですので、部品図書いたら書きっぱなしというのはやめましょう。寸法が入っているからOKとするのもやめましょう。

参考:組立図の書き方が解らない人はちょっと参考にしてみてください。

どう部品を作りかげるのか、客観的に見て部品製作をシミュレーションしてください。その加工方法は間違えていても良いんです。勉強できますから。それよりも、そう寸法を入れた意味、理由を自分で持つころが大切なのです。

纏めると「寸法は加工するであろう順番で、各要素ごとに一つずつ入れていく」ということです。累進寸法であっても、私はそのように入れていきます。これらが出来るだけでもかなり寸法の入れ忘れを起こさないようになると思います。一個ずつ丁寧に、確認を怠らないようにします。

検図者もピンからキリです。製図者が責任を持つのが当たり前。

ここから、ちょっと厳しい事を書こうと思います。段落タイトルの「検図者」については、各社さまざまなルールを持ち検図にあたっていることと思いますが、よく検図者もスルーして加工先で寸法抜けが見つかる・・・・なんてことが あります。

特に試作品ですね。さすがに量産図面においてはそんなミスは解消されています。

そこで製図者の方に意識してほしいのが、検図者は2割くらいのフィルターと考えていたほうが良いのです。ここにはまた深い設計の難しさがあるんですが、製図者ほど時間をもらえないのが検図工程だったりします。

よく「検図者が見逃した」なんていう方がいますが、製図者が責任を持つのが当たり前だと私は考えています。

 

以上です。

旧ブログでも図面チェックに関しての記事を書いています。よろしければそちらもご確認ください。

機械設計メモ1参考記事:出来る設計士から感じる図面チェックの仕方と心得




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