・見積り計算

機械設計の仕事における見積もり時間の考え方

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今日は「機械設計の仕事における見積もり時間の考え方」についてのメモです。最近の私は設計全体の見積もりだったり、部分設計の見積もりだったり、図面トレースの見積りなどをよく行なっています。今日はそれら見積りを行なうために、試行錯誤しながら作った効果的な見積りシートと、そのメモを残そうと思います。

 

設計の見積もりについて

ここでは機械設計の実務時間の見積もりについて考えてみたいと思います。設計作業時間を見積もるのってとても大変です。設計って途中で何が起きるかわからないですし、この見えない事を見積もりするってかなり難しいことです。

部品図のみ作成においても、一品一様でない図面を利用する会社さんの場合は何個のパーツをどうレイアウトするかにもよりますし、見積もりが出しずらいです。そして見積もるのはいいけれども、実作業との差がどうしても生まれてしまうので、そこをどう近いところまで見積もれるようになれるかがポイントです。

見積もりと実工数の比較はしていますか?

皆さんは見積もりの内容(根拠)を残していますでしょうか?お客様に提出する見積もりはあくまで最終的な工数と金額ですが、そうなった理由です。もしその見積もりの根拠が残っていて、誰もが理解できる内容であればその後別のお仕事でも少しの修正で使いまわせますよね。比較することで、見積もりと実工数のどこが違うのかを理解することが出来ますし、何が見積もりに対して必要か見えてきます。ですから記録しておくことはとっても大切。

見積もりを実質の作業時間が超える理由は【検図】や【修正】時間だった

私が見積もりをして、作業を終えたときに「やばい・・・見積もりを結構超えてしまってる」なんて事があります。

比較的・・・多いかもしれません。

それを設計での「赤字」といいますね・・・。

私の会社には、若手エンジニアが多く、人に教育しながらの作業においては特に見積もり時間をオーバーします。私が見積もっていたのは「自分がやったらこれくらいだろうな」という見積もり方です。それで実際見積もりと実工数の比較をしたところ、この検図作業時間にかなり時間が掛かっていたことがわかったんですよね。

部品によっては、たかが穴が2個あいてるプレートであれば作業時間は「あっ」という間ですが、検図は、穴が開いてるだけのチェックはだめで、その先の購入品のチェックもする必要があったりするんです。ですから、製図作業より時間掛かります。結局、終わる想定時間の2倍は掛かるイメージですね。

まぁ、見積もりは検図の分を全く入れてなかったかというと、そうでもなくて安全(余裕)見て見積もりをしていましたので、ちょっとの「設計赤字」ですね。

 

設計の見積もりは社内向けと外向けで考え方を変える必要がある

設計の作業見積もりって、社内では実作業工数の把握とそこにどれだけ人を投入するかの指標となり、社外へ出るのは「実作業工数に管理工数×付加価値」の数字かなと思います。どちらも重要ですよね。でもその中でどちらが重要かっていうと、まずは社内の指標となるために正確な見積もりを作ることだと思いますね。社内の工数管理が適切に出来るということは、作業する人の想定される負荷を把握できますし、次の仕事をどう取るのかも変わってくると思います。

それから先の、管理と付加価値によってどうお客さんに提出するのかは、戦略的なものもありますからここではどの方法が良いって言えないんですが、根拠を言えるか言えないかでは大きな違いがありますよね。

 

お客さんは見積り時間より、時間単価や見積もり金額を重視する

ここからちょっとリアルな話になっちゃいますが、僕らが見積もっている作業時間って、お客さんがその合計時間を見て「時間掛かりすぎ!多すぎる!」とはいきなり言われません。お客さんだって、私たちが見積もりをしている(予想している)時間の配分を一瞬で理解できるわけではないと思うので、どうしてもお客さんが見積もりで目に付く所は「時間単価」と「見積もり金額」です。

お客さんの想定している設計ボリュームが、僕らの提出した見積もりとマッチしているかがとても重要になりますが、現在ではマッチすることが少なくなってきています。それはエンジニアツールの進化と多くのお客さんが経験値を積んできているので、その予測をある程度持っているためです。

 

結果「言い値」になります。

 

最近では「言い値」による色々な悪循環で結果エンジニア不足に陥っている気もしていますが、とにかく提出見積もりの信憑性はそれらの改善を行うにも必ず必要になってきます。

見積もりは見えるようにしたら色々精度が上がりました

そこで最近私が実践している機械設計の見積もり方法は、検証シートを作って見えるようにしています。 今まで無かった訳ではなくて、色々な考慮をしていった結果今までの経験値に基づく見積もり方法じゃだめだって事でした。

最近は、見積もり検証シートを作り直して見積もり業務に当たっています。カテゴリごとに必要な項目を与えてそれにかかる時間をおおよそ見積もるのが目的です。これにより効率がかなり上がりました。見て解るし、終わった後に見積もりより実際は必要図面枚数多かったからこういう設計案件の場合は気をつけよう。とか、予測していなかったことがあったから、それを次回見積もりに含めよう。とかです。その延長線でいずれ的確な見積もりが出来て、それらが教育資料になればいいなぁかんて考えています。情報の積み重ねです。

見積もりシートをUPしておきます

ここでは見積りシートをUPしておきます。この記事をしっかり読んでいただいた方なら、自分の設計会社に合ったシートをすぐに作れちゃうと思いますので、あくまで参考までに。

これから見積もりの勉強したり実践していく方は、こんな感じで漠然とした設計案件を小分けにしていき「この仕事にはどんな事に時間を使いそうかな?」「この組立図は何枚必要かな?」「部品図は何枚くらいになるかな?」と、それに掛かる時間を見積もるやり方をすれば、いいところ狙えると思います。

今のところ、よく使う見積りシートは5パターンあります。皆さんも見積り時にこのシートで、およその工数見積もりを立ててみてはいかがでしょうか。

機械設計全体の工数見積り

機械設計の全体を見積もるには、そのプロジェクトのDRの想定回数や、それらにまつわる資料作り、そして本設計に出てくる各装置(部位)の把握などが見積もるために必要になってきます。

 

機械設計詳細の工数見積り

機械設計における詳細設計の見積りを行なう際に必要な事は、出来るだけ細かく分類しそれに必要な工数を充てる事です。見積りが苦手な人は出来るだけこの小分け作業を出し切るようにしてください。

 

部品図作成の工数見積り

部品図作成に掛かる工数の見積りは、提供されたモデルを、部品図にするために修正する必要があるのか、そして検図をどこまでするのかが重要です。

 

部品トレースの工数見積り

部品トレースの工数見積りは、モデル化と図面化、検図が必要です。

 

購入品トレースの工数見積り

購入品のトレース業務の依頼もありますのでそれもUPしておきます。購入品のトレース(モデル化)で重要なのが、3DCAD・2DCADデータを所持していない企業もあるということです。その場合は、PDFから3Dモデルを作らないといけない場合もあるので、探す時間とダウンロードするまでの時間も把握する必要があります。

 

以上です。




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