機械設計士のメモ。勉強した事・ノウハウ・資料のシェア。

機械設計メモ2

・仕事の仕方 ・組立図の書き方 ・部品図の書き方 0.機械設計の仕事 4.図面

手書き図面(製図)の技術は3DCADが普及したって必要だと解る話

投稿日:




今日は「手書き図面(製図)の技術は3DCADが普及したって必要だと解る話」についてのメモです。先日ツイッターを見ていると、学生さんが手書きで行う製図講義の事を呟いててびっくりした僕はとんでもない呟きをしました

 

 

今読み返すと大変失礼な文章で誤解を招いてしまったかも知れないです・・。すみません。その呟きに対して多くの方からコメントいただいたので、それら内容のまとめと手書き図面(製図技術)の必要性をメモしておきます。CADしか触ったことがない方にも重要な内容になっていると思います。

 

手書きで図面を書く(製図する)

falconp4 / Pixabay

私たち機械設計士は基本的にデスクでCADを扱い、モデリングしたり、そのモデルから図面を起こしたり、最近の設計士で手書きによる設計をする人は極端に少ない事と思います。

ですから、その学生さんの呟きに対して僕は「今ではCADを基本的に使うし、どちらかというと先端技術に近い事(例えばCADデータの生かし方)を勉強している」ものだと思っていたので「なぜ今手書きで製図する技術が必要なの?何か意図があるの?」と疑問に思ったのと同時に「まれにCADを扱わない(扱えない)生産技術者さんもいらっしゃるので、その時間があるならCADのマスターに時間を費やして欲しい」という想いもあったのです。

 

【補足】CADをマスターするとは

ここでいうCADをマスターするというのは、特定のCADコマンドをマスターするのではなく、2DCADで言えばDXF、3D中間ファイルで言えばSTEP、igesなどの特徴を知り、それらを使った検証(確認)等が出来るという意味です。特定のCAD操作は入った会社で覚えれば十分だと思っています。

 

手書き図面(製図)に対して必要性を理解したこと

その呟きに対してコメントをいただきました。コメント全てを引用したいくらいとても内容の濃かったですが、長くなってしまうので、それら内容を箇条書きで纏めてみます。※私の脳内変換による纏めです、ツイッターをお持ちの方は是非確認してみてください。

 

手書き図面(製図)は

  • 一度は経験しておくべき
  • CADで描いてるだけだと気づけないことを手描きだと気づけることが多い
  • CADを扱うにしても自分の手で線を引いていくような感覚は必要
  • 3DCADで設計をするにも、紙にイメージを一度投影させて練り上げるプロセスの訓練は必要だが、その過程で鉛筆のほうが適している
  • 手描きの経験があるフリーハンドでさっと図を描ける
  • 手描きのスキルは現場でのスケッチに発揮される
  • ドラフター使ってた人のポンチは見やすく、したい事が分かりやすい。
  • 手書き出来る人の図面は、ポンチ絵でもバランスが取れていて分かりやすい。
  • 手書きの経験がない設計者の組立図は線の扱いが悪く読みにくい印象がある

 

手書き図面(製図)が授業で行われている理由で把握したこと

  • 学生に課題として提出させる時にコピーが容易に出来ないため
  • CADの授業もあるがPCの台数に限りがある
  • 国家検定の科目に手描き製図が未だ残されている

 

手書きは「伝えたいことを最速で最適に伝える技術」だということ

これら頂いたコメントから手書きの必要性を一言で言うとすれば、伝えたいことを最速で最適に伝える技術といった所でしょうか。そして一番必要な場所は「現場・ものつくりの場」だという事です。

他の方のコメントでもあったように、設計に関しては教育と実務の作業はかけ離れているのが現状ではありますが、この技術が無いと実際のものづくりに悪影響があることも事実のようです。

私は元々文系の人間です。初めて入社した会社の隅に、カバーされたドラフターっぽい物を見たことあるくらいで、実際の業務は2DCADから始めています。手書きをしなかったかというとそうではなくて、JISを見て勉強しましたし、現場での作業において手書き図面を起こす作業は多くありました。その都度先輩に書き方を教えてもらっていました。フリーハンドでスケッチからそのまま図面化し手配することも有りました。(今もたまにあります)

 

要するに、僕も手書きの練習めっちゃしとるじゃないか!! という事なんですよね。

 

ですので、手書き経験・手書き技術の習得は、現場で必要なものだと過去の経験・今回の呟きから改めて再確認いたしました。

 

最後に

もし、私のように学生時代に手書き製図の経験がない方は、JISを見て今製図しているCADの表現が正しいのかを見直すことから始めてみると良いのではないでしょうか。

 

【参考JIS】

  • JIS Z 8310(製図総則):ここで製図に関する全体把握が出来ます
  • JIS B 0001(機械製図):機械製図に関して

 

また、「超」が付くほど重要だと思っているのが、私が3DCADを使うようになって感じている事で3DCADの製図は2DCAD(手書き)よりも表現のルールに沿うのが難しいということです。

手書き・2DCADから3DCADへ移行した方に共感を得られるポイントかと思いますが、必要なところ・不要な所を自在に表現しにくいのが3DCADによる製図だと思っています。 実際、ここまでツールが進化しているのに製造から「見にくい」等の苦情を受ける私たち設計士はこの部分をどうクリアするかも課題のひとつなんですよね。(見にくい:その表現するために"不要"だった部分がCADにより表示されてしまう・・など)

今回僕は手書きで「伝える方法」を改めて学び直そうと思いました。学生さんにおきましては、手書き製図の授業が上記のような場所で生かされるので是非頑張って習得して欲しいと思います。そしてCADデータの扱いも併せて勉強しておくと良いかと思います。

以上です。






-・仕事の仕方, ・組立図の書き方, ・部品図の書き方, 0.機械設計の仕事, 4.図面
-, , , ,

Copyright© 機械設計メモ2 , 2019 All Rights Reserved.