今日は「LMガイド・リニアガイドのレール固定にお勧めの方法」についてのメモです。
かなり前からある機械要素ですが、この方法以外の固定でLMガイドレール取り付けが上手くいかない、芯だしが思うように行かない場合は是非お試しください。結構みなさん使ってます。このために生まれてきたようなアイテムです。
LMガイドやリニアガイドのレール固定におすすめの方法
①使うもの
・偏心クランプボルト:代表メーカーNBK(参考型式:偏心クランプボルトSLEC-A)
②特徴とメリット
- ねじを締めつけるだけで偏心した頭部でワークを強力にクランプ
- 小さな締めつけトルクで大きなクランプ力が得られる
- 偏心クランプボルト用の穴加工(タップ並目)を加工するのみ
- 最悪レール芯だし時の微調整が出来る(取り付け・取り外し・締め付け・緩め など)
③デメリット
- ヘクサロビュラの工具が必要(しかしヘクサロビュラ穴を利用しているメリットもある)
- 取り付け方法が少し難しい(見ただけで取り付けがすぐ出来ない・慣れが必要です)
⇒ 取り付け方法へのリンク ※リンク切れの場合はお問い合わせからご連絡ください。
補足:取り付け方法
※NBK様より画像お借りしました
簡易的な治具やワークのクランプにも適している
偏心クランプボルトは簡易的な治具でのワーククランプにも適しています。その理由由は以下の通り
- 偏心クランプボルト自体の価格が安い(コスト掛からない)
- 加工は穴あけのみ(治具製作コストが下がる)
但し、簡易的なクランプ(クランプ力を管理しない・線あたりでOKなど)に限ると思います。
補足:特に横荷重が強く掛かる場合
一般的な偏心クランプボルトは取り付け部がネジのみですが、横荷重(特にワーククランプとして扱う場合など)このような場合は「SLEC-B」というガイド付き(ショルダーボルトのような形)のものもあります。 しかし・・・現在はカタログから消えている。(ミスミで検索は出来ますが発注できない 20.04.02現在)
以上です。