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ケーブルベアのキリの良い設置寸法の決め方

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今日は「ケーブルベアのキリの良い設置寸法の決め方」についてのメモです。先日、他の人が書いた設計において「ケーブルベアの動く前と動いた後のケーブルベアの長さ(周長)が違う」事が気になりました。今日はその問題を回避するためにケーブルベアのキリの良い設置寸法の決め方をメモいたします。どうぞご利用ください。

 

ケーブルベアの設計寸法は気にするべき?

ケーブルベアを使った装置において「動く前と動いた後のケーブルベアの長さが違う」という事がたまにあります。これは正しく計算できていないためにそうゆう事が起きてしまっていると思います。別にダメではないのですが、場合によってはケーブルベアの動く前と動いた後をしっかりと同じにする必要がありますよね。なぜこの「動く前と動いた後」ケーブルベア長さを一緒にする必要があるのかというと、ケーブルベアは装置において、かなりのスペースを支配してしまうところにあります。

ケーブルベアが動く前と動いた後の前後に、機械パーツを配置しないといけない場合、当然ケーブルベアがどこまでくるのか気にする必要があります。じゃないと動いた時に当たってしまいますからね。まぁ、そんな環境でなければこだわる必要もありませんが、設計士としてはケーブルベアの長さは動く前と動いた後で一致しているかどうか、ちゃんと意識したい部分です。

 

動く前と動いた後の長さを揃える

それでは、ケーブルベアが動く前と、動いた後の寸法が一緒になる書き方と、それを導き出す計算方法をエクセルシートにして残したいと思います。ここで例に挙げているケーブルベアは椿本さんの「TKP45H25-40W58R95 32L」です。

 

 

ケーブルベアの計算方法

ケーブルベアの必要長さを計算するのには以下の項目を準備します。※P.T.Hはカタログを見て適切なケーブルベアを選定してください。

  • Pケーブルベアピッチ(mm)
  • Tケーブルベア高さ(mm)
  • H設置高さ(mm)
  • Sストローク(mm)

そして、次に稼動するに当たってのおおよそ必要なケーブルベアリンク数を求めます。

 

P,T,H,Sより、おおよそ必要なリンク数を求める

n=((S/2)+((PI()*(H-T))/2)+(2*(P*Y)))/P

 

以上により、必要なケーブルベアのリンク数がわかるので、端数を除去し、ケーブルベアリンク(個)を入力、以下の式で計算するときっちりキリの良いケーブルベアの設計ができると思います。式内の「Y部」は、余裕を見たいリンク個数を記入します。

 

ケーブルベアの全長Aを求める

A[mm]=P*L

 

ケーブルベアの弧長③を求める

R[mm]=(H-T)*PI()/2

 

ケーブルベアストローク半分⑤を求める

S1[mm]=S/2

 

ケーブルベア可動側の余分長さ⑥を求める

K1[mm]=(A-S1-R)/2

 

固定側の余分長さ⑦を求める

K2[mm]=L1

 

バランスは以下の通りです。

計算エクセルシート

ここではケーブルベアの設置寸法が計算できるシートをダウンロードできます。どうぞご利用ください。

以上です。




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