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禁断の領域

 

昨日、お試しではあるんですが「画像処理の選定をするためのプロンプト」を公開しました。 もう皆さんも使い慣れているかと思うのですが、答えを出すためのノウハウが少し詰まったプロンプトです。
これを見て、「知らなかった」という方もいれば「そうだよね、これくらいインプット情報要るよね」と理解している人もいるかと思います。

 

【プロンプトを公開することによるメリット】
こういったプロンプト公開の最大のメリットは、「業界全体のスキルの底上げ」と「本質的な業務への集中」です。属人化の解消と初速の劇的な向上により、専門知識や経験に依存しがちな「属人化」しやすい領域である熟練者の思考プロセスをなぞって、瞬時に70点〜80点の叩き台に到達できる道しるべとなります。これにより、後工程での手戻りを防ぐことができます。

 

【逆に起こるデメリットとリスク】
一方で、強力なツールであるがゆえの落とし穴も存在します。 生成AIは、もっともらしい嘘(実在しない型式や、物理的に不可能な組み合わせ)を出力することがあります。今回のプロンプトではそのリスクを抑える工夫をしていますが、完全にゼロにはできません。「出力された結果が本当に正しいか、メーカーのカタログや実機テストで検証する」という設計者としての最終責任を放棄してしまうと、現場で動かない装置を生み出すリスクがあります。「なぜその照明が選ばれたのか」という原理を理解せずにAIの答えだけをコピペしていると、いざ現場で「ハレーションが消えない」「ピントが合わない」といったトラブルが起きた際、自力で解決(応用)する力が育たなくなってしまいます。

私はクローズ環境でAIを使っているので大丈夫ですが、利用者が無料AIにてプロンプトを使う際、未発表の新製品の名前や、社外秘の具体的なプロジェクト名などをそのまま無料AIに入力してしまうと、AIの学習データとして利用される情報漏洩のリスクがありますのでそちらも注意が必要です。

 

【今後の機械設計への貢献度合い】
こういったプロンプトの公開は今後の機械設計業界に極めて大きく貢献すると私は考えています。「腕の見せ所が消える」と危惧されるかもしれませんが、私はむしろ「設計者の腕の見せ所が、より高い次元にシフトする」のだと思います。 これまでは「カタログをめくって、仕様を満たすレンズとカメラの組み合わせを探す」ことに相当な時間を奪われていました。

しかし、その作業をAIが瞬時に終わらせてくれるようになれば、「AIが出した基本構成に対して、実際の装置レイアウトにどう組み込むか(メカ設計の妙)」、「コストとタクトタイムのバランスをどう最適化するか」、「テスト機を手配して、現場環境でどう微調整するか」などの、真のクリエイティブな仕事に時間を割けるようになります。

 

AIはあくまで「強力なアシスタント(外部脳)」であり、最終的な決断を下し、形にするのは人間の設計者です。 今回公開したプロンプトは、多くの設計者を単調な選定作業から解放し、より良い装置を生み出すための「時間」と「ヒント」を提供する素晴らしいツールになるはずです。

他にも色々ありますが、不定期で上げていきます。 そして、私を高値で買ってくれる企業様も随時募集しています。色々設計させてください。(2026-04-15)

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