一般的な改訂図面の書き方・ルール

2024年1月1日




今日は 「一般的な改訂図面の書き方・ルール」 についてのメモです。

 

私たちが出図した図面は、修正が入ると 改訂図面 として修正作業が行われます。 その改訂作業は一般的に以下の作業が行われます。

 

  1. 改訂部分の表示(三角付け)
  2. 変更理由の記載
  3. 改定履歴の記録
  4. バージョン管理(レビジョン)
  5. 関連部分のチェックと改訂
  6. 承認・関係者への通知

 

ここでは 一般的な改訂図面の具体的な表現と作業内容をメモしておきます。

改定図面の書き方

①改訂部分の表示(三角付け)※部品図

改訂図面では 変更した部分に三角付けのマーキングをします。

 

 

この三角付けは 変更された部分をみる人が把握、追跡しやすくするため に記載します。  この三角付けをつける場所は 出図したものを0として、変わる部分をポイントで三角付け指示するか、関連する範囲を雲マークで囲い三角付け指定するか です。

 

そのため、1回目の改訂では「△1」、2回目になれば「△2」になります。

 

 

②変更理由の記載 ※部品図

なぜその変更が必要だったのか、その背景や理由を図面内の指定場所に記載します。

 

 

ここは各図面スペースが広くないので、コンパクトなテキストで説明をします。

 

例えばですが

  • 部品変更、部品追加、部品変更及び追加
  • 寸法変更、寸法追加、寸法変更及び追加
  • 形状変更、形状変更(追加工)
  • 個数変更
  • 処理変更
  • 公差変更
  • ニゲ追加
  • 穴追加、タップ追加

 

などです。 これらは 必要に応じて改訂内容を深く説明する資料を用意する必要があります。

 

これは各社のルールによる部分で、基本的には図面はその時点が正となるので 別のものを見ないとモノが出来ないというのは避けたいところ であり、できる限りその図面で改訂部分が明確になるような表現テクニックが必要 になります。

 

 

 

③改訂履歴の記録 ※部品図

すべての改訂には履歴を記録する必要があります。

  • 先ほどの改訂理由によって改訂した改訂日
  • 改訂担当者
  • 改訂承認者(必要に応じて)

が一般的な記載項目となります。

 

 

④バージョン管理 ※部品図

改訂が行われる度に 図面のバージョンも更新します。 よく「リビジョン(番号)」などと言われますが 図面内にそのリビジョンを記載し、改訂前の図面と区別する事が多いです。

 

 

⑤関連部分の図面チェックと改訂

例えば、1部品の改訂が行われると、その上位にある組立品のレビジョンも変わる可能性があります。 というか基本的に変わるはず です。

 

私は基本的に1部品変わればその上位もリビジョンが新しい記号に更新しますが、ここのルールは各社それぞれといった所で、 例えば比較的小規模のアセンブリで、小物の形状が基本的に変わらない製品 の組立図は 基本番号だけ組立図の部品表に記載し、それを追うと その個部品内でリビジョンがあるなど、改訂の手間を削減するような工夫をしている会社さんもいます。

 

対して、私のような生産設備設計では、部品の形状が大きく変わったりすることが多いので、組立者や手配する方の間違いを防ぐよう どんな些細な変更でも組立図をリビジョン更新する場合もあります。

 

 

⑥承認・関係者への通知

改訂された設計図面は、適切な承認プロセスを経て、関係するすべての関係者によってレビューされるべき です。  関わる全ての関係者に通知し、必要に応じて説明する機会を設ける事が望ましいと思っています。

 

 

組立図の改訂を行う場合

部品の改訂に伴う組立図の変更は

 

  • 部品表のリビジョンされた部品が解るようにする(△付けやリビジョンが反映されている図面番号など)
  • 改訂内容・改訂日・担当者なども部品図同様に記載する
  • 組立図のリビジョンを更新する

 

という基本的な内容に加えて

 

  • その部品変更により変わる部分に△付けを行う

 

という作業が追加されます。 主に対象部品の風船の隣に付けたり、 上記のように寸法値に付けたりなどです。 また、 廃止 や 手配数量の変更 などは部品表を上手く利用し表現するのが良いです。

 

ここで重要な認識は、大型設備になればなるほど 小さな変更ですら大きな改訂作業を伴うということ です。

 

 

補足:3DCADは改訂作業に少しテクニックを要する

少し個人的に思っていることを書きます。

 

私は3DCADユーザーなので、アセンブリの構成部品とのリンク、部品と部品表のプロパティリンクなどの恩恵を受けながら設計しているのですが、 例えば 廃止する部品をアセンブリで消すと部品表の方も消してくれるので そこに更に紐づいている 組立図の風船までも部品番号が変わっていくなどの現象もおこります。

 

2DCADのように、組立図との縁が切れている場合は 部品表に取り消し線を引いて廃止と記載すれば済むものの、3DCADの場合はそれをしようとすると 廃止部品を空間に置いたまま非表示(部品表には出るようにする)などのテクニックが必要となります。 

 

もちろん、ボルトなどの数も自動でカウントしてくれますから しれっと数が変わっているなど普通にありますので 3DCADによる改訂作業はノウハウが必要であると考えています。

 

以上です。

 

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