今日は「ねじ有効径・ねじ山の高さ・ピッチ・リード角の一覧表」についてのメモです。メートルねじの呼びに対する基準寸法JIS規格はWEB上でも探しやすいのですが、ねじ有効径・ねじ山の高さ・リード角も一緒に見たかったので一覧にして作成しました。どうぞご利用ください。
メートルねじの呼びに対する基準寸法規格とリード角一覧表
上記の表はJISB0205-4規格よりM1~M24までのねじ有効径・ねじ山の高さ・ピッチ・リード角抜粋になります。(この記事で提供しているエクセル表はM24以上のサイズも記載しています)
JISB0205で用いられている記号
p:ピッチ
H:とがり山の高さ(ひっかかり高さとは違う)
D:めねじ谷の径(呼び)
D1:めねじ内径
D2:めねじ有効径
d:おねじ外径
d1:おねじ谷の径
d2:おねじ有効径
ねじの有効径を求める計算式
有効径D2(d2)=Mサイズ-0.649519*P
めねじ内径D1もしくは、おねじ谷の径d1を求める計算式
めねじ内径D1(おねじ谷の径d1)=Mサイズ-1.082532×P
有効断面積の求め方(JISB1082より)
有効断面積=0.7854*(Mサイズ-(0.9382*P))^2
ねじの引っかかり高さ5/8Hを求めるには
ねじの引っかかり高さ5/8H=0.541265877×P
とがり山高さHを求めるには
とがり山高さH=0.866025404×P
リード角について
平行ねじのリード角とは、ねじ山のつる巻き線とその上の1点を通るねじの軸に直角が平面とがなす角度であり、テーパねじのリード角はねじ山の円すいつる巻き線とその上の1点を通るねじの軸に直角が平面とがなす角度で、その点を通るねじの半径線に直角な平面に投影した角度になります。
※つる巻き線とは:円筒または円すいの「表面」に沿って軸方向移動と軸線の周りの回転角との比が一定であるような点が描く軌跡
リード角の計算式
tanφ=P/(2πr)
P:リード(ピッチ)
r:つる巻き線の半径(有効径の半径)
参考JIS規格
規格番号 規格名称
JISB0101 ねじ用語
JISB1082 ねじの有効断面積及び座面の負荷面積
JISB0205-1 一般用メートルねじ-第1部:基準山形
JISB0205-2 一般用メートルねじ-第2部:全体系
JISB0205-3 一般用メートルねじ-第3部:ねじ部品用に選択したサイズ
JISB0205-4 一般用メートルねじ-第4部:基準寸法
今回作成したエクセルファイルです。どうぞご利用ください。