板金部品の角部はC面よりR面の方が良いという話

2019年1月5日




今日は 「板金部品の角部はC面よりR面の方が良いという話」 についての情報です。

 

板金の角(かど)

先日、ツイッターでこんな呟きを目にしました。

「A」さんの呟き

板金の面取りはCよりRの方が一般的なのかな

 

その方の呟きを見て、自分はその事について正しい答えを持ち合わせておらず、その呟きをリツイートさせてもらいました。

 

 

レーザーによる切断加工部品の角部はR面の方が良い

すると、板金メーカーさんから貴重な情報をいただきました。

 

アートウインズ・シートメタル(株)」さんからの情報

はじめまして、弊社ではレーザー加工機で板金製品を製作しておりますがやはりRの方がメリットがあります。Cだと角に熱がこもる為、機械側の制御で減速します。それでも厚板だと溶け落ちが発生したりします。Rだと減速せずに加工できます。量産金型でも金型設計、金型寿命の面からみてもRが良いみたいです。(弊社経験則とさせてください…)出来れば板厚R以上が理想らしいですよ。今後の設計にお役立てください(*'ω'*)

 

なるほど!

 

その他に頂いた情報

【有限会社 Y熔接工業さん】

ヘッドの動きの効率を上げるためみたいなこと言ってたような。板金レーザー加工の話しです。

 

【Sさん】

板金のレーザカットの場合は基本「点」を一筆書きのように連続して移動させて切るので、レーザガンをスムーズにXY軸で移動させるにはRの方が都合いいのかな?切削の場合はカッターの径を含めた軌跡をプログラミングするはずなので、45°で直線に動かす、の方が楽な気がしますね

 

【Kさん】

切削加工だと、Cのほうが簡単でRのほうが面倒なんで、特別指定がなければCでお願いすることが多いです

※一応・・・個人様のお名前はイニシャルにさせていただいております。

 

なるほど!なるほど!!

よって、我々設計者としては レーザーによる切断加工(+曲げ)や金型による板金の角部はR形状で基本決まり ですね。

 

以上です。

 

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