機械設計がオワコンになる予兆を感じる事をオワコンかもしれないブログに乗せて語る

2019年1月5日




今日は 「機械設計がオワコンになる予兆を感じる事をオワコンかもしれないブログに乗せて」 というメモです。

 

今2024年に切り替わってから機械設計の傾向が把握できたのと、自分の将来をしっかり考える時期だと感じたので、今日は

 

  • 機械設計という仕事がそもそも減るであろうと感じる事(機械設計がオワコンになるかもしれない予兆)
  • そうなった時、設計ノウハウの「価値」の行方はどこに
  • 価値を機能させ続けるためにできること

 

について自分の思っていることをメモを残したいと思っています。(独り言の記事です)

機械設計,現実,仕事内容

機械設計という仕事がそもそも減るであろうと感じる事

機械設計がオワコンになるかもしれない予兆

ここ最近は 仕事内容の変化を感じつつ現場の生産技術さんとの話しで少しずつ確信に変わってきたこと があります。

 

傾向として 新規の設計はほどほどで殆どが既存を活かす設計に変わってきている ことが見られ 実際に 現場の既存設備を改造する仕事だったり 機械レイアウトを変る+ちょっと新規を入れる 形で効率化を図ったり。 といった内容です。

 

実際に生産技術系の方に聞いても 部分的な要素(メカ構造)より工程設計・計画・検討に時間が掛かる ようです。

 

もちろん、カテゴリーにもよると思うのですが 大きな流れとして 規模が大きい所(計画に沿って翌年の生産ラインを構築するような規模)は新規があっても、その他は新規が年が経つごとに減ってきているように感じます。

 

つまりは、競争をしなくなってきている のではないかと感じるほどです。

 

 

機械設計の仕事が減ってきている現実

少し前までは 新しい手法・技術の搭載・多品種への対応 といった 効率化の可能性が目の前にある状態だから動けたものも、一通り済んでみると それを大掛かりに改善するにはより大きな投資が必要になる と思います。

 

そしてそこには かなりの費用が掛かる わけですね。 これは、その生産技術さんが言っていた言葉の意味を 自分なりに解釈した内容です。

 

機械設計には、大きく分けて 製品などのプロダクト設計 と それらを生産する 生産設備設計 大きく二つに分かれると思うんですが10年以上も稼働できる機械を毎年新規で設計するのは考えづらいので、

 

20年から30年使われた機械を新規で更新するかしないか の選択と、今生産している製品の今後、低価格競争によって削がれたやりがい これらが一気に逆転するような状況でないと新規の設備設計は増えていかないと思います。

 

私は家庭事情があってフリーランスを選択しているんですが、基本的に新規の設備設計でご飯を食べている身にとっては、そもそもプロダクト開発には不向きな働き方であり、生産設備もそういった状況なので客観的にみて 機械設計フリーランスはやばい業種かも と考えています。

 

賃上げが一部では実行されるものの、それが末端まではこない。

 

実際、設備の受注額が とてもとても安く感じる ことが多々あります。 但し、これも競争の一つなので、一方通行なのはほぼ確実でしょう。 間に入る商社さんと話しても現実はとても厳しいものです。

 

フリーランスになるにあたって、単価を決めていても 働き盛りの私たちの単価より遥かに安い価格で受注している方もいらっしゃるので、価格が崩壊しています。(これについては機械売値にも影響があるので全体が最終的に苦しむ傾向になります)

 

世界的には技術者は増え、ニーズもあるんですが、日本に至ってはますます厳しい現実が待っているんじゃないかと思います。 昨年から日本に依存しないようにしないといけない とは思っていても、まだまだ良いお客様もいらっしゃってお仕事を頂けているのでいまいち踏み出せない自分がここにいます。 でも私の立場はお客様の為にリスクを見ておくべきですね。

 

 

設計ノウハウの「価値」の行方はどこに

ではこの状況をどうするか。

 

その答えは簡単で もう無理 です。  日本政府が見事に人口減少の決勝ゴールを決めてくれたおかげです。(控えめに言って彼らはの思考はどうかしています)

 

その中で、私に限らず 自身の持っている設計ノウハウに価値を見出せないか と考える方も多いと思います。

 

機械設計のお仕事は、モノの作り方が複数あるので

  • 狙い通りうまくいった
  • なんとなくうまくいった
  • 狙ってみたが上手くいかなかった

みたいな感じの情報がインプットされて次回に活かせるんですよね。 だから、守秘義務に掛からない事であればその情報に価値が出てきます。

 

但し、私たちのその深い価値に 需要は少ないでしょう。

 

自分のもっている情報を関係ない人に提供した所で、その情報が必要無い人にとっては頭に入らない情報ですし、必要とされるタイミングも非常に少ないです。

 

会社の場合は、そういったノウハウを先輩から後輩に受け継がれていくはずなんですが、今既に始まっている後継者がいなくてノウハウも飛ぶ とい現実もあります。

 

つまり、 年単位で習得するノウハウは必要とされる時も少なく、硬くてもろい存在だと言えます。

 

 

ノウハウの価値(自分の価値)をどこに置くか

今この記事を読んでいる設計者さんが今後のことを考えているとしたら4つの選択肢があると思います

 

  1. 何もせず会社に依存してみる
  2. 自分のできる投資を始めてみる
  3. ノウハウを記録に残す(書籍・ブログ・SNS)
  4. カテゴリーを変える
  5. 仕事を変える

 

私はこの中で「3」をメインに選択しました。 特に「5」はコミュ障の私にとって絶対無理です。 「4」も試しましたが、自分に合う合わない問題がありました。

 

私と同じように「3」を選択する人も多いですが挫折する人も多いです(生き残っているのはほんの一つまみです)。 いくつかの壁があって、その突破には数年かかるかもしれません。こんな私も 初めての投稿が2014年で2021年から2023年の2年間迷子で放置していましたので、その気持ちがよくわかります。

 

その期間を乗り越えて、自分に出来ることの答えだしが出来たので、今から2、3年は止まることがないと思います。

 

で、 がんばって続けて得られる 価値(報酬) は ほぼ無し に近いかもしれません。  具体的に言えば、この手の技術系ブログは月に10万PV程度あれば純広告を省いて5万前後は広告収入が見込めますが、200〜300記事は必要になります。

 

そもそも需要がないので。

 

当ブログを見てもらえばわかりますが、これだけ書こうとすると技術の習得10年、良質な記事を300記事は5年程度(1週間に1記事で)掛かります。

 

地獄です。

 

でも、私が辞めない理由を話してみます。 価値を機能させ続ける という話です。

 

 

価値を機能させる自分なりのやり方

従来、機械設計におけるノウハウは 従来値段の付く情報 でした。  それはあらゆる情報が不足していたためです。

 

幾何公差の話が出た時や、公差設計が流行り出したころ皆ワーワー言ってセミナーに通っていたと思います。私もワーワー言って色々セミナーに行っていました。

 

今はどうでしょうか?  わざわざお金を払って得る情報でしょうか?

 

もうその情報に値段が付かないのが今です。 ですから、今技術ノウハウをブログや書籍に載せることだけでは副業にもならないと思います。 しかし、私は自分の持っている知識を機能させ続けるブログが良いと考えています。

 

ブログにはいくつか書籍に無いメリットがあるので、ノウハウの蓄積には最適でしょう。  AIに振り回されず、SNSに振り回されず、広告収入に振り回されない技術者の洗礼されたブログが今後価値を生み続けると考えています。

 

機械設計がオワコン とか 給料が低い とかの話になると、多くの人が 自分の持っている技術=マネタイズできる のではないかと、自身を補う方向に考えがちになりますが 結果的にはその技術を欲しがってくれる方から報酬を頂くわけ なので 自分の持っている技術=お客さんの売り上げに貢献できる のではないかと考え直す必要があります。

 

これ、今の時代にとても重要な意識 だと思います。

 

今の時代は、私のようなフリーランスは ジャンプ前のしゃがみ 状態からの瞬発的な価値提供を求められます。

 

そんな環境でも、お客さんに選んでもらうための きっかけ作りと意思決定を促す適切な表現を磨きつつ、誰でもアクセスできる媒体を持ち、継続していくこと、いつでもジャン部出来る柔軟な体制づくりが大切 だと思います。

 

その為にブログを継続しています。

 

 

最後に

私は とにかく設備設計が楽しくてしょうがない ので、国内も引き続きお客様の為に頑張って、海外での活動もできるよう活動していこうと思います。 色々な人の「機械設計オワコン」に対する意見を聞いてみたいです。 何か思うことがあれば是非SNSで一言発信してください。  見に行きます。

 

以上です。