回転テーブル(インデックステーブル)に必要なトルク

2018年3月26日




 

今日は「回転テーブル・インデックステーブルに必要なトルクの基本計算」をメモしておきます。 

 

ここでは、電気式・油圧式問わず回転テーブルを希望速度で回転させるために必要なトルクをシェアします。

回転テーブル・インデックステーブルのトルク計算

計算前に知っておくこと(重要)

インデックステーブルのトルク計算に当たって基本的な考え方を先にメモしておきます。

 

設計初期の段階で使用するメーカーが決まっている場合は良いですが、決まっていない場合はその後どんなメーカーになっても直ぐに選定出来るように、想定される運転条件や必要なトルクを知ることが必要です。

 

基本計算が出来ていればメーカーの変更が設計の途中で起きても、駆動構造が変わっても即座に対応できると思います。今日説明する計算は設計初期の検討に大いに役立ちますが、詳細設計を進めて行き、最終的にはメーカーが提供している選定ソフトで一応確定させてください。

 

その理由は、例えば油圧式インデックスなどでは、回転トルク自体がとても大きいのでコンパクトなインデックスを選定しがちですが、回転トルクの他に 載せて良い慣性モーメントの上限などが存在するからです。 これは油圧なので回転トルク自体は大きいけれども、通常の回転駆動より緊急停止時などの破損を防ぐための制限だったりします。

 

また、インデックステーブルの駆動にモータを扱う場合にもイナーシャ比と呼ばれるそのモーターサイズで制御できる範囲の負荷慣性モーメントというのが存在するので、ここで計算した

 

  1. 負荷慣性モーメントを把握する(計算書でいうAとBの合算)
  2. それを希望速度で回すときのトルクを把握する
  3. 使用メーカーで(1)で計算した負荷が許容される駆動源であり(2)で計算されたトルクが出せる駆動源かの2点を確認する

という流れで設計を行ってください。

 

 

回転テーブル・インデックステーブルに必要なトルクの基本計算

インデックステーブルに必要なトルクの基本計算は以下の手順になります。

 

  1. テーブルと上に載るワークやジグの概要を入力する。
  2. 回転数、加減速時間、等速時間を調整しておおよその移動回転角度を出し、そのときの加速減速時間を求めます。
    (※想定される回転数、加速、減速のイメージ数値を入れて検討します。)
  3. 駆動機器(駆動源)が持つ慣性モーメントを入れて回転に必要なトルク計算します。
  4. そのトルク値を元に機器の選定をします。

 

 

トルク計算シートダウンロード

ここでは、上記のインデックスのトルク計算シートをダウンロードできます。お役に立てそうでしたらどうぞご利用ください。(細かい補足は計算シートのセルにコメントしてあります)

 

 

 

以上です。

 

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