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マグネットワイヤ(電線)1種・2種・3種の違い

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今日は「マグネットワイヤ(電線)1種・2種・3種の違い」についてのメモです。先日マグネットワイヤを利用した製品の時に勉強した内容を纏めています。

 

マグネットワイヤとは

マグネットワイヤは、電気機器のコイルとして使用され、電気エネルギーを物理的エネルギーに、又はこの逆に変換する非常に重要な役目をはたす電線になります。

PIRO4D / Pixabay

 

マグネットワイヤの種類、1種、2種、3種の違い纏め

 

・皮膜の厚さが違う

 マグネットワイヤは皮膜の厚さで種類が別れています。その概要は以下の通りです。

 

  • 0種:皮膜が最も厚いもの
  • 1種:皮膜が厚いもの
  • 2種:皮膜が薄いもの
  • 3種:皮膜が最も薄いもの

 

上記のように、0種が最も厚く、3種が最も薄くなります。また、この皮膜の厚さはレアショートにも影響を与える部分になりますので、マグネットワイヤーを扱う場合はレアショートにもご注意ください。

参考:レアショートとは何か。レアショートを起こさないようにするには 

 

・絶縁強度

絶縁強度は0種に近づくほど強くなります。

 

・結果的な巻き数の違い

マグネットワイヤーは鉄心に巻くなどの利用が多いです。上記までの話であれば一番絶縁強度が高い0や1種を使いたいところですが、スペースの関係や低耐電圧でも良い場合は2種を利用することがあります。1種と2種のマグネットワイヤで、同じ抵抗値のコイルを作る場合、1種が外径が太いので2種で作ったコイルよりサイズがでかくなるということです。なので0種などの皮膜の厚いマグネットワイヤは省スペースには向いていません。

 

マグネットワイヤを利用する際の考え方

マグネットワイヤを利用する場合、皮膜が厚い1種を使うときでも、2種を使うときでも、実機を製作し、その装置で利用する電圧を掛けて、コイル自体がどれくらいの温度上昇をするのかを把握する必要があります。

参考ですが、モーター内部は1種が多く、電磁ブレーキは2種が多いです。

どれだけ皮膜が厚くても、マグネットに与える電圧と抵抗のバランスが取れていないと、温度が上昇しすぎて皮膜が溶けてしまいレアショートを起こします。そもそもそれは設計の問題です。それらの結果によりマグネットワイヤの耐熱クラスも踏まえ、どのマグネットワイヤが適切なのかを検討する必要があります。耐熱区分が同じであれば厚いほうが絶縁特性が良好になるという認識です。

 

参考:マグネットワイヤの耐熱クラス

  • UEW:耐熱クラスE種120℃(ポリウレタン銅線)
  • PEW:耐熱クラスF種155℃(ポリエステル銅線)
  • EIW:耐熱クラスH種180℃(ポリエステルイミド銅線)
  • AIW:耐熱クラスN種200℃(ポリアミドイミド銅線)
  • PIW:耐熱クラスR種220℃(ポリイミド銅線)

 

以上です。




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