今日は「UL規格とは何か。UL規格を簡単に纏め」のメモです。
画像はUL様HPよりお借りしました
UL規格
UL規格は認証機関「UL」の規格ということ
UL規格は、米国認証機関「Underwriters Laboratories Inc.(UL)」が策定する製品安全規格。
<参考:Underwriters Laboratories Inc.(アンダーライターズ・ラボラトリーズ社)>
UL規格の目的とは
UL規格の目的を簡単に言えば、材料、装置(部品)・ツールから製品の「機能や安全性」に関する標準化をすること。
引用:UL公式サイトより(部分引用)
弊社は、「公共安全」をミッションとし、安全規格の開発とそれに準じた製品試験・認証を活動の核としつつ、安全な世界作りに奉仕する民間の組織です。ULは、1世紀以上の歴史を持つ民間の世界的な第三者安全科学機関として、何千種類もの製品を、UL安全規格やその他の規格に対して試験・評価してきました。
第三者機関「UL」の所属している米国国家認証試験機関(NRTL)について
NRTLとは
National Recognized Testing Laboratories」の略「NRTL」で、OSHA(政府機関)より認定を受け、連邦規格に基づき様々な製品の安全試験・認証を行うことを認められた民間の機関のこと
<参考>18のNRTL(OSHAに認定を受けている民間の機関)
- 応用研究ラボラトリーズ社(ARL)
- カナダの基準協会(CSA)
- コミュニケーション認証ラボラトリーズ社(CCL)
- Curtis-Straus LLC(CSL)
- エレクトロテスト株式会社(ETI)
- FMグローバルテクノロジーLLC(FM)
- IntertekテストサービスNA、Inc.(旧 ETL)(ITSNA)
- Entera、Inc.(ENT)
- 株式会社メトラボラトリーズ(MET)
- NSFインターナショナル(NSF)
- ナショナルテクニカルSystems、Inc.(NTS)
- SGS US Testing会社、株式会社(SGSUS)
- 南西リサーチ研究所(SWRI )
- TUV アメリカ、Inc.(TUVAM )
- TUV製品サービスGmbh(TUVPSG)
- TUVラインランドの北アメリカ、Inc.(TUV)
- アンダーライターズラボラトリーズ社(UL)
- ワイル・ラボラトリーズ(WL)
なぜUL規格を取得する必要があるのか
基本的には
製造者がUL規格(試験および安全認証)を受けるのは任意
販売される側は
UL規格(安全認証)を受けた製品を自治体は求めている
- 製品の販売が事実上できない
- 米国へ輸出・販売の際に、UL規格取得が必要となる場合がほとんど
なので、製造する側は
現地で製品が拒絶される可能性を最小限にするためと、ユーザーが製品使用時における危険性を最小限にするため、企業方針・責任として厳格な安全試験を受けてUL規格を取得している
UL規格2種類の認証分類
UL規格のマークには2種類
- Listing(リスティング)認証:最終製品に対する認証
- Recognition(レコグニション)認証:製品に組み込まれる部品に対する認証
日本でUL規格を調べるには
1.WEBで調べる方法
- UL規格の総合情報サイト(英語):http://ulstandards.ul.com/
- UL規格提供サイト:http://www.ulstandards.com/
2.一番シンプルな方法
ULジャパンに相談することで、製品の機能・構造・意図された使用方法などに該当するUL規格を調査してくれる
- 問い合わせ先E-Mail:customerservice.jp@ul.com
※私の場合は約半日で回答を頂くことが出来ました。(感謝)
UL規格認証を受けるには
日本国内でも試験可能な製品があるため、ULジャパンでは米国に製品サンプルを送ることなく世界各国の製品認証マークをワンストップで取得出来る。(出来ないものもある)
なので
ULジャパンに相談するのが一番早い。
エンドユーザー機器内に部品が含まれる場合
エンドユーザーの製品でUL規格を取得しようとした場合、部品提供側(こちら側)は基本的にエンドユーザー様の指示により、UL規格取得のための情報を提供したり、UL規格に則るための材料に変更することがある。
以上です。