今日は宇宙関係でよく聞く 「QTやATレベルの試験」 についてのメモです。
QTレベルとATレベルとは
QT=認定試験
英語:Qualification Test
意味:認定試験(一般的:QTレベルの試験と言われることが多い)
概要
PM(プロトタイプ)に行なわれる試験。
プロトタイプモデルは、FM(フライトモデル)と同一の設計・製造方法で製作しているが、フライトモデルの受入検査(ATレベル試験)より厳しい試験条件にさらし、設計と製造方法の認定を行う。
QTレベルの試験は、実環境より厳しい条件に設定して潜在する不具合を顕在化させ、実環境にさらされても要求された機能性能をQTレベルの試験で十分なマージンで満足することを確認している。
AT=受入試験
英語:Acceptance Test
意味:受入試験(一般的:ATレベルの試験と言われることが多い)
概要
AT(受入試験)はFM(フライトモデル)に実施する。
AT(受入試験)の目的は、QT(認定試験)で認定された設計および製造方法で製作されたFM(フライトモデル)の欠陥などを顕在化する。
QTレベルとATレベルとの違い
振動試験 :実荷重の1.5 倍、
音響試験 :+4db
熱真空試験:±15℃広い温度
補足(PM/FM/PFM)
PM(プロトタイプモデル)
実際に運用される搭載機器及びシステムで作成し、実飛行環境より厳しい環境条件で試験をおこなうモデル。
FM(フライトモデル)
実際に運用される 搭載機器およびシステム
PFM(プロトフライトモデル)
開発を効率化のために、QT試験を終了したPM(プトロタイプモデル)に、必要な部分を対応させたFM(フライトモデル)。
AT(受入試験)を行ない実機として利用する。
以上です。