エア回路の接続確認をする為の資料

2017年10月16日




今日は「エア回路の接続確認をする為の資料」についてのメモです。エア回路機器の選定をするにも、エア回路図を書くにも大変な「接続確認」の作業。今日はその作業を改善しようと作った資料が、とても使い勝手が良いので記事にすることにしました。あくまで私の個人的なメモになりますので、もし使える価値があるようでしたらどうぞご利用ください。

エア回路の接続確認

他の会社さんがどのようにエア回路を計画して、エア回路を誰がどんな風な表現で書いているかわからないのですが、エア回路って機械設計の図面の中でも毎回出てくるわけではないのと、結構初心者にはハードルが高いんですよね。

装置を計画するにも、この回路部分はメーカーを指定されるだけで選定は設計側で!というのが多いですよね。まぁ、単純に行けばいいんですけれどこのエア回路関係は先ほど言いましたが「接続確認」がとっても面倒ではないですか?

私は本当に記憶力がないので、例えば「シリンダ側にスピコンつけていたが、バルブ側にスピコンをつける変更」があったりすると接続関係が変わるので、とたんにパニックになります。接続が合っているかよく心配になります。

エア回路のチェックはカタログを見るしかなかった

エア回路の検図って、1枚に出てくる機器が多すぎますよね。シリンダー、スピコン、継手、電磁弁、サイレンサー、プラグ、FRユニット、減圧弁・・・などなど。もうね、テーブルの上がカタログだらけになってしまいます。そこで、どうにかならんかな?と色々考えてみたんですよ。

 

そこで出来上がったのが以下のシート。

 

 

このシートにより実現できるのは

  • 駆動源を選択すると、その駆動源配管の接続サイズが出てくる
  • 駆動源側の継手を選択すると、駆動源接続サイズの隣に接続サイズが出てくる

 

などのように、機器を選択すると順番を追って接続確認が出来ます。ある一定のお客様からのお仕事であればエア回路に利用する機器もある程度特定できると思いますし、最初に入力を適切に行なえばチェックがものすごく楽になると思います。最初は大変ですけどね。一度入力したらカタログ見なくても接続径が一発で解るようになります。

 

私はこのシートによりエア回路の検図の質と時間が超最速になりました。

 

 

現在はエア回路の計画にも使っています。

これ、実はエア回路の計画にも使えるんですよね。

私が装置の計画しているときに電磁弁以降のエア回路計画をこのシートで行い、回路図を依頼します。必要であれば、この時点で購入品発注が可能になります。急ぎの時にはとっても良い仕組みです。そして出来上がってきたエア回路図をこのシートでチェックするわけです。

あとね、実務者に対して情報をしっかり出しておけば問い合わせは少なくなりますし、私にも余裕が出来ます。

関連記事:機械設計の仕事で納期に終わらせるために出来ること

 

【注意】ご注意ください。これは接続確認だけの話です

例えば小形の電磁弁を利用する際において、接続径があっていても継ぎ手のボディが大きすぎて取り付かない!!なんてこともあります。小形電磁弁にはミニサイズの継手を利用する必要があります。

なので、エア回路の接続確認はこのシートで行なって、ボディの干渉などに関してはちゃんとCADデータで確認してください。

 

エクセルシートのダウンロード

ここでは「エア回路-設計・接続確認シート」をダウンロードできます。タブ2のリスト内を書き換えてご利用ください。

 

以上です。

 

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