・仕事の仕方

機械設計の仕事で納期に終わらせるために出来ること

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今日は「機械設計の仕事で納期に終わらせるために出来ること」についてのメモです。機械設計における仕事の納期と、作業の進め方についてまとめたいと思います。後半となる二部目は、前半の「納期に追われる現実」で出た3個の項目を改善するためにできることを纏めてみました。

後編「納期を迎えるこれから」

まず先に前半のまとめをしてみたいと思います。「納期に追われる現実」には手戻り、未確定部や追加、精神的体力の消耗の3つが私の中でTOP3にランクインしました。

納期遅れを予防出来れば良いのですが、なかなかできません。できれば言い訳並べずに納期に間に合わせたいですし、納期に間に合わせるのがプロだとしたら前編で話をした

第1位:手戻りの発生
第2位:未確定部の多さや追加項目
第3位:精神的体力の消耗

の3つの解決策になれば納期に対して仕事を終わらせることができるんじゃないかって思います。そして僕ら機械設計士は以下の作業をやるべきだとおもいます。

geralt / Pixabay

1回で仕事を済ませるには?それが出来たら手戻りなし。

前半では、設計ミスによる手戻りを第1位だといいました。そこでは「設計者の勘違いでやり直し、根本的な設計ミス、計算ミス」というミスが出てきましたが、機械設計士として絶対にこれら3つはやってはいけません。

でも

やってしまいますよね。

 

勘違いは無くせないが、違和感に気づける自分になる

勘違いなんて、勘違いしているんだから、「勘違いするな」って言われても、そのとき気づいていないわけです。当たり前です。

但し、勘違いしているのかも・・・とビビっ!!と違和感を感じるくらいになれば勘違いはしなくなります。勘違いしている自分に気づくわけです。

 

※私ではありません

これは特殊能力ではなくて経験をいかに積んでいるか・・・というところかもしれません。
できる設計士は図面を見ただけ、モデルを見ただけで瞬時に「違和感」を感じることができます。その違和感を感じられるようになったらCADオペレータ卒業かもしれません。

そして、以下二つの根本的な設計ミスと計算ミスは経験が浅くても努力で極力減らすことが出来ます。

 

根本的な設計ミスを少なくする秘訣を徹底する

根本的な設計ミスですが、たとえば機械要素の使い方を間違えてしまうことがあげられます。たとえばエアシリンダを利用するが、ロッドがくるくる回るように使ってしまっているとかなどの根本的に使い方がおかしい場合や、LMガイドなんかを利用するときのナット固定方法が組みつけれないとか、設計が成り立っていない状態です。 これらに気づいた場合、間違いなく構造変更が必要になってきます。そんな根本的な設計ミスを起こさないためには、使用する機械要素のカタログにある使用条件を全部読みきる、時間なくても読みきってから使うようにします。

若手設計士でよくあるのが、使用する機器を言われたらそのままつけてしまうパターンです。それはそれである意味正解ですが、その機械要素を使うにあたっては自身でカタログをしっかり見て使い方を把握する必要があります。

当たり前の設計をするのも大切です。当たり前の設計とは、エアシリンダなどの押し出すものにストッパーを設けたい場合などにおいて、離れたところにストッパーを設けてはいろいろな偏芯荷重が直動部品に掛かりますので、そういう設計はしてはいけません。この当たり前の設計に対してはまた記事にしたいと考えていますのでちょっとお待ちくださいね。

 

計算ミスを無くす。機械要素の選定で手戻りを少なくする秘訣を徹底する。

駆動機器の選定に対して手戻りが発生しない仕事のやり方があります。駆動機器選定において、設計が始まる前では稼動させる物の質量や装置自体のボリューム感を想像しずらいので「仮に選定してからまた途中で見直す」というのが多いと思います。

手戻りを発生させない機器選定とはどんな選定方法か。
それは選定するにあたっての条件をできるだけ集めるという作業です。

駆動機器は稼動条件により容量などが大きく変化します。できる限り1回で済むように設計するには、書き始める前の準備がいかに大切か解ると思います。不明点があればお客様から条件を聞き出す作業は必須です。じゃないとまったく意味がない設計になりますし必ず再選定の必要が出てきます。絵を書いても書いても修正ばっかりでなかなか完成まで持ち込めない若手エンジニアは書き始める前の準備に力を入れてみたら良いのではないかと思います。

ちなみに、私の選定において駆動機器は条件をできる限り集めた状態で、駆動機器定格の6割で仮選定することが多いです。条件を仮選定のときに選定を詰めておいても、後から構成部品が増えることが比較的多いので、6割あたりを設定しておいて、増えても7割くらいで使用できるレンジまで持っていく感じです。

これはあくまで生産設備などのガチャガチャした設備に適用できるもので、航空宇宙関連の安全率を極めてぎりぎりまで持っていく場合には適用できません。

参考記事:MS(マージンオブセーフティ)とは

未確定部の多さや追加項目を無くし、実務者に迷いを極力与えない

ここからが納期遅れを起こさないために、設計グループリーダーがやるべきことかな?と思います。実際に納期に間に合わせると言うことは、納期に必要作業を終わらせること。であるので、その作業を形にしていく実務者に迷いを極力与えないようにする必要があります。

納期に猶予があり、教育の場であれば考えさせ設計してもらうことは非常に大切ですが、それが今必要な教育かどうか考える必要があります。

仕様書で不明点があれば確認する。駆動機器を指定する、などの基礎設計を行い全力で実務者のサポートをすることに徹する必要があります。

「これが満たされればどれ選定してもいいです。」は実務者にとってとっても困る場合があります。ある意味自由度は広いですが、それが災いして複数ユニットのまとめ調整あたりで「みんな揃えたいからこの機器に変更してください」なんてことになったりします。迷った挙句に機器の変更は無駄な時間を使うことになります。

精神的ダメージを受けないようにするためにできること

もうここの答えはただひとつだと思います。それは「役割分担」を明確にして先の見えるタスクを各自持つこと。 です。

3dman_eu / Pixabay

僕はマネジメントができない設計士ですが、機械設計を実務的にこなす側としては「不明点の多さ」「急な変更」「時間のなさ」は極力避けたい所です。いまやエンジニア不足で実務者が納期調整して設計して・・・って会社さんは多いと思います。

ただ、これでは耐えれなくなる人が増えてくると思います。少人数での設計案件においても役割分担をすることで、各自の作業に支障をきたさない状況を作ることが何より大切だと思います。

ただ、これが過剰になりすぎると「それはあいつの仕事だ」とか「俺は伝えたからあとはあいつに聞いてくれ」とかね・・・・

責任が大きい仕事故、他人任せになってしまうのも、よく聞く話です・・・。

納期を迎えるこれからやるべきことまとめ

納期に間に合わせるため、今自分のレベルで理解できているのを纏めました。以下になります。

  • 勘違いは無くせないが、違和感に気づける自分になる
  • 根本的な設計ミスを少なくする秘訣を徹底する
  • 計算ミスを無くす。機械要素の選定で手戻りを少なくする秘訣を徹底する
  • 未確定部の多さや追加項目を無くし、実務者に迷いを極力与えない

機械設計って、いつまでたっても努力がつき物です。しかし、その努力を怠らなければとんでもなく立派な設計士になれると思います。そして、設計を適切に行えるスケジュールとマネジメントができる状態まで進化すれば、お客様の希望納期に対しても適切に延長させてもらえる技術が身につくかもしれませんね。

私は、日々の戦いをこうやって記事にすることで、機械設計士を目指す若手のサポートが遠隔でできたら幸いですし、この記事を読まれた注文主様にも機械設計士のことをちょっとでもご理解いただければ幸いです。

若手エンジニアの皆様「一筆入魂」でがんばっていきましょう。

以上です。

※過去ブログ機械設計メモ1でも機械設計士の仕事についての記事を書いています。




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