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機械設計メモ2

・機械設計士の現実

機械設計の仕事をしていて辛いところ

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「機械設計の仕事をしていて辛いところ」についてのメモです。今日は日々感じている機械設計の仕事で辛いと思えることをズラズラ書き綴ってみたいと思います。

 

機械設計で辛いと感じる瞬間

機械設計に関わる人それぞれ「辛い」と感じる場所は違うと思うのですが、ここでは私が日々多めに感じている「機械設計の仕事って辛いなぁ」という部分です。内容は機械設計を始めた頃から今までに感じたことです。

 

機械設計士「見習い時代」の辛いこと

まずは私が機械設計の仕事をしてきた中で思い出に残っている辛い話です。

 

言っている意味が全く理解できないとき

これ、設計の駆け出しの頃からしばらく「みんな言っている意味が解らない」状態が続きます。機械設計は決まった答えがなかなか見つからないことがあります。ですから打ち合わせも、複数人が各々脳内でモデルを形成し、据付のことや建屋自体の状態などについて話をします。

これは設計初心者の人にとっては「言っている意味が全く理解できない」のです。よくあるんですよ、わかってるフリをしなきゃいけない時もね。

まだ打ち合わせは雰囲気や目でも情報を集めることが出来るのですが、電話での打ち合わせや、上司からの指示で「言っている意味が全く理解できない」時があります。まだ話しやすい上司であれば「言っている意味解りません!」と言えますが、その相手が現場の怖い人だったりすると「言っている意味が解らない」のに「言っている意味が解りません!」なんてとてもいえませんよね。

 

仕事の終わりが見えない辛さ

これも辛い。仕事を振る側は、全体のスケジュールを把握していますしこれから先どれだけの成果物をあげないといけないのかが解っていますので終わりが見えるんですが、しかし、設計見習いは、その成果物がどれくらいで終わるものなのか解らないまま、一つ作業が終わればまた次の作業、それが終わればまた次・・・と。機械設計のお仕事は休むところがありません。そのため、ゴールが見えていないのに気を抜かず全力疾走し続けるようなものです。

逆に「今日はここまででいいよ」って言われれば急に仕事を止めなければいけないですし。本当、見習いの方は気持ち的に辛いだろうなぁと思っています。一日の終わりが見えなくて、振り回されちゃうんですよね。先が見えないのに頑張り続けなきゃいけないって、本当に辛かったですね。

 

また、終わりが見えない辛さで言えば、大規模な設計において終わりが見えない時に、とても機械設計の仕事を辛いと感じます。先ほども言いましたが、機械設計のお仕事は気が抜けません。気を抜いたらミスが絶対に起きます。そしてそれらの納期が迫っているとき。機械設計士は「にげたい・・・・」と思います。終わりが見えないのは本当に辛いです。

 

先輩が客先から怒られた後、自分への指摘が来るまでの恐怖

これ、僕だけですかね?僕が関わった設計の仕事で何かしらのミスが出て、上司が謝っている姿を見たとき凄く恐怖を感じていました。

その待っている時間もいやだなぁと感じていました。

 

自分の見落としを見たとき「自分ってやっぱ向いていないのかな・・」と思う

あれほど怒られて、あれほど胃が苦しくなって「二度とミスするもんか!!」と注意深く仕事をしても、どうしてもミスが起きてしまいます。

どんなに注意深く仕事をしていたとしても、提出した図面や資料が「ぱっと」見れば気づくようなミスを犯している場合があります。そんなはず無かったのに・・・・と、大きく凹んでしまいます。気持ちが焦って仕事を片付けているのか・・・そもそも僕は機械設計に向いていないのか・・・・と、頻繁に悩んでいました。(未だに悩むときがあります)

 

お客様と交渉・打ち合わせをする機械設計士「成長期」での辛いこと

ここからは、今が今しているお仕事などでの辛いことです。見習いの設計を終えると今度はお客様とのやり取りが始まり、同時に社内の若手設計士の育成なども考慮する必要が出てきます。そんな中で辛いなぁと感じる内容です。

 

「簡単簡単、付け替えるだけだから」と言われた時

機械設計ってある程度機械に詳しい人からしてみれば、想像できる範囲内は簡単に設計できると思われます。お客さんとの打ち合わせでも「付け替えるだけ」という言葉は結構恐ろしかったりします。

やいや、きっとそんな簡単じゃないし!と、そんな風に僕はいつも思います。確かにイメージできるものは簡単に出来そうですが、実際に設計に入ると、どうでも良いことで悩んだりしちゃうワケです。

機械設計においてよくあるパターンなんですが「やすいシリンダ何でもいいです」とか、そんな依頼を受けたとき「まじか」と思います。単純にシリンダーと言えばシリンダーですが、シリンダーなんてメーカー含めたら一瞬で決めるのなんてとても無理。しかもそれらを駆動する継ぎ手関係もめちゃくちゃあるし、大変です。この選定に悩む時間がとても辛いです。せめてメーカーだけでもお好みをお伝えいただければと。

機械設計って簡単な作業でも気を抜けないお仕事なんですよね。色々な取り合いを見なければいけないし、簡単ならできるだけユーザーの要求をかなえようと現場に問い合わせすると「実はここが大変でさぁ、困ってるんだよね」という内容のボリュームが大き過ぎて「聞くんじゃなかったぁ汗」とかね。

 

見積りを出した後、設計費用の交渉を受けるとき

設計費用は一応値切られる仕組みになっているとは思いますね(笑)。だって自分が仕事振る立場なら値切るし、過去の実績から一定の設計費でお願いしたくなります。

機械設計のお仕事をしていて「設計に掛かった費用」を請求できるなんてなかなかありません。ですから、見積りでいかに正しい費用を導き出すかが大切で、そのためには細かく設計費用の根拠を提示出来ないと交渉に打ち勝てません。その情報集めが辛いです。

私はまだまだ未熟で、200時間位までの小規模設計ならほぼニアピンに行くんですが、300時間超掛かる設計だと一つのミスが大変な事態を招くので、とにかく慎重になります。というか見積りが外れることがあります。

最近、私達が納品する先から価格交渉を受ける理由としては、エンドユーザーからの値下げ交渉があるために僕らに所まで交渉が来るパターンですね。そんな時「そんな交渉いったい誰が得するんだろ」って思ってしまいます。まぁ、価格交渉は必要な業務ですけど、言うほうも言われる方も辛いだろうなって思います。

 

一度携わったらそれは設計士の責任が辛い

機械設計のお仕事をしていると、その案件において何かしらのミスがおきます。以前、ある装置を流用した改造を行いましたが、流用した部分からミスが起きたんですよね。これ、以前の設計した人が悪いんじゃなくて、目を通さなかった自分の責任です。機械設計を深く知らない一般の方にとっては機械設計士のする仕事は「完璧」であるというイメージをもたれていると思っています。でも実際は同じ人間なんだから、ミスは起きてしまうわけで、ただそのミスが外的によるものでも、私は一度目を通したらもう自分の責任のように感じてしまいます。

そして現場からしかられるのは私達設計士。「機械設計の仕事辛いなぁ」と思っていても、そんな気持ち、誰もわかりませんし、なかなか伝わらないものです。

若手を育成する場面では、若手設計士に何か作業を依頼したが、行なった作業が伝えたように仕上がっていない場合があります。でもそのことに僕が気がつかなくてお客さんに渡ってしまったとき、悪いのは若手設計士ではなくて自分の責任になります。

 

現場からの着信が最大の恐怖

これこそ最強の恐怖ですね。現場からの着信音が聞こえた瞬間に一気にテンション下がります。着信を見た瞬間、3000rpmで回っていた頭が一気に10000rpmに跳上がる感じです。

寸法抜けか!?

処理間違いか!?

干渉か!?

手配ミスか!?

手配漏れか!?

 

と、そんなたくさんの事が頭をよぎります。大きな干渉があると、現場は止まるから納期は遅れるし、その分コストもかかるわけですよ。本当につらい。

 

しかし、全てやりがいを感じる辛さ

以上の事から、機械設計の仕事で辛いと感じる事は多々ありますが、機械設計は物事を前に進めるために重要なポジションですから、それくらいのダメージはあって当然ですね。そのダメージに耐えきれない方も非常に多いんです。

だって機械設計の仕事辛いですから。

 

僕も、年に二回は辛くて夜寝れなかったり、お肌にストレス出てしまったり、白髪が急激に増えたり(* ̄∇ ̄*)してしまうときもあります。そのストレスを自分が真っ向から受けて立ち、周りが円滑に動けるように努力しています。まぁ、なんだかんだ僕は機械設計の仕事大好きってことなんでしょうね。

 

最後に、機械設計の攻略方法

最後に、機械設計の仕事を攻略する方法ですが、一度感じたストレスや、ミスをちゃんと分析してそうならないようにすれば良いだけなんです。毎日の忙しさに追われるし、業務改善の資料作りのための残業もさせてもらえなかったりする方も多いと思います。

私も常ストレスを感じた瞬間、時間が掛かる作業を少しでも改善しようと努力しています。いつかこのブログにある設計資料が機械設計のストレスを軽減し、機械設計の仕事を楽に楽しくしてくれると信じています。難しいことも、サクッと仕上げて世の中動かせる仕事が出来るようになるなんて最高ですよね。

今日も頑張りましょうね。




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