2DCADと3DCAD。モノを作る為のツールなので3D扱っているから一歩進んでるとかではない話

2020年6月12日




 

今日は「2DCADと3DCAD。モノを作る為のツールなので3D扱っているから一歩進んでるとかではない話」いうメモです。

 

2DCADと3DCADの使い分けというのは人・会社それぞれですが、今回は 2DCAD・3DCAD実際どうなんだよ 的な話題がSNSで繰り広げられていましたので、今日はその内容のメモとなります。 僕はこの一連は大変勉強になったのですが、

 

  • 2DCADでしか設計した事がない方(3DCADを扱っていなくて不安な方)
  • 3DCADでしか設計した事がない方(2DCADが使えなくて不安な方)

 

にとっても、他次元CADの実際がどうなのか把握できる内容ではないかと思います。

2DCADと3DCAD。モノを作る為のツールなので3D扱っているから一歩進んでるとかではない話

結局は2DCAD・3DCAD共にメリット・デメリットがある

先日、ツイッターである方の呟きを読みました。

 

引用:@drafter_sanの呟き

「自分の会社の常識が一般の常識ではない」

僕の会社では9割以上2DCADで設計がされている
だけど今の時代3Dを使う事が製造業では当たり前になってきている

今の会社にいると自分が世間より遅れているんじゃないかと強く不安に感じる。市場価値がどんどん下がっている恐怖にさらされているとも言える

 

これを読んで、僕は そんな事無い!って思い呟きました。↓↓

 

引用:@48_engineer(僕)

2DCADと3DCAD。

モノを作る為のツールなので3D扱っているから一歩進んでるとかではないと思います。

僕から言わせてもらえば3DCADは表現しづらい部分があり、結果的に3D設計者の手抜きに繋がる部分が出てくる。

3Dの問題は「出来てる感が凄い」が、それから再現された物はポンコツな場合もある。

 

僕は2DCADの素晴らしさを知っているし、3DCADのデメリットも知っています。CADは

 

  • モデルを描くためのツール
  • デルにリアルを与えるツール
  • 検討するツール
  • 人に伝えるツール
  • 連携する為のツール

 

というのは多くの方が知っているワケですが、やはり 得意・不得意がある ので、2DCADでしか設計していないから3DCAD使わなくて大丈夫なのか?という考えに対しては 全然大丈夫、逆に3DCADを使わずにものづくり出来る仕組みがあるなら無理に変える必要は無い と言えるんですよね。

 

そんな2DCAD・3DCADに対して周りの技術者さん達がどう考えているのか。

 

先日は ツイッターが「2DCAD・3DCADを皆で語ろう週間」 みたいな状態でしたので、その一部を切り取ってメモしておきます。(ツイッターをお持ちの方はツイッターでご確認ください)

 

 

ほぼ全員がCADよりも大切なことを把握していた

 

引用:@FADESIGN01さん

1番の評価は成果物であって、2D3Dは関係ないと思います。

当方ほぼ一品もの設備製作なので、
お客様に理解して頂き、お客様の嗜好性・方向性を
探ると言う時には、手間をかけずに3D表現し喋りで
補足で理解していただける点は3Dのメリットだなと思います。

動作表現は難しい。2Dより図解力が必要かな

 

引用:@snjruさん

3DCADで構成を先に作ると「もうできてるじゃん」って言うヒトいるんですが、本当に動くものができるかどうかは、それぞれの隙とか嵌め合いとか、なんですよね。構成の段階でさももう作ればできると思われるのは、毎回なかなかシンドイです。

 

引用:@techno_junkoさん

まず図解力と製図力だと思います

 

引用:@ogawassさん

ベテランの設計者からすると設計自体は2Dで十分な所ですが、今時は若手のお客様が2D図面を読み切れない事があるので3Dの方が承認取りやすい場合が多いですね

 

引用:@mykt1k0328さん

3D使用については大賛成ですが、3Dはあくまで設計補助ツールなので、たしかに形が見えるとできてる感はありますが、そこで終わっては設計とは呼べないですね

 

引用:@sibucho_laboさん

CADなんてものは、2Dでも3Dでも所詮はお絵かきツールでしかありません。使い方さえ習えば誰でもすぐに使うことが出来ます。設計者の市場価値は、技術的な知識とそれにより何を作り出してきたかという実績や経験が全てだと私は考えます

 

引用:@uGjDXUb6hGbjNbRさん

2Dの図面って余計な線は消してあってすごく見やすい。油圧装置は2Dで書いてます。メカ設計は部品点数多くて複雑なので3Dでやってます。

 

引用:@TenMixdogさん

3D-CADで育った世代は2Dの図面を描くのが異常に遅い。加工先は2D図面しか扱えないところも多いよ。そのうち、2Dで設計できる才能は貴重になるかもね。

 

引用:@ORPkMsniQpHxAHIさん

海外だと2Dが滅んで、かける人いないとか。日系自動車メーカーでも海外の開発拠点は3Dしかでてこない。こうさとかも全部書いてあるし。

 

引用:@6Zrgq8XJPO36H7Oさん

2Dで製図出来るメリットは製品図が読めるということです。
3Dが出来ても製品図が読めない作業者がいるのでそこは基礎だと思ってやってください。お客さんによって3Dデータ,2D図面に別れますからね。

 

引用:@HY_Longwayroundさん

CADが使えるとか図面が描けるというのは重要なスキルではない。大事なのは根拠を持って寸法を決められる、工学的な考え方ができる、アイデアを出せる、といったこと。

 

 

最後に、大切な事

このような呟きがありました。(引用させて頂いた技術者さんありがとうございました。)

 

内容を僕なりに纏めてみると

 

  • 2DACDと3DCADを扱っているという事が 設計の質を必ずしも左右するわけではない
  • 得意不得意を知る為に他次元のCADを仕組みに入れて 効率化が図れるのか検証する必要がある
  • その上で 状況・必要性に合わせて使い分ける のがベスト

 

という事だと思います。大変勉強になりました。ありがとうございました。

 

以上です。

 

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