現場で見つけた「答え」と「リアル」

2025年は、かつてないほど「他人の機械」を見つめ、自身の設計の殻を破ることに費やした一年でした。 自分の図面が形になるのはあくまで「答え合わせ」に過ぎませんが、未知の機械に触れることは、想像を超えた「新しい選択肢」を与えてくれます。

多くの現場を巡り痛感したのは、装置の大小に関わらず「潜在的な問題」は驚くほど共通しているという事実。そして、設計段階で「手を抜いた詳細」が、現場でどのような不具合として跳ね返ってくるか、その因果関係を改めて肌で感じました。

仕様書の数値を追うだけでなく、そこにどれだけの「現実味(リアリティ)」を持たせられるか。ユーティリティと確実性を天秤にかけ、時には妥協を含めた「現実的な提案」こそが、我々設計者の真価だと再認識しています。

来年も、顧客に「もう心配ない」と言わせる、シンプルで強い設計を目指します。

2025年も、関わってくださった方々、本当に本当にありがとうございました。(2025-12-26)

アーカイブ:2023 2024 2025