今日は「高圧配管用炭素鋼管STSのサイズと規格」についてのメモです。
一般に「STS」と呼ばれる配管のサイズと、この材料を使う際に押さえておきたいポイントをメモしておきます。
Contents
高圧配管用炭素鋼管STSのサイズ
JIS規格
規格:JIS G 3455
この規格は、350℃以下で使用圧力が高い配管に用いる炭素鋼鋼管について規定されています。
STS管の種類
STS管の種類は、以下の3種類です。
- STS370:製管方法継ぎ目なし(S)の熱間仕上げ(H)及び冷間仕上げ(C)
- STS410:製管方法継ぎ目なし(S)の熱間仕上げ(H)及び冷間仕上げ(C)
- STS480:製管方法継ぎ目なし(S)の熱間仕上げ(H)及び冷間仕上げ(C)
STS管の熱処理
STS管は、熱間製造品及び冷間製造品に応じて以下の熱処理を施します。 ただし、下記以外の熱処理については、受渡当事者間の協定によります。
STS370及びSTS410の熱処理
熱間仕上継目無鋼管(基本は製造のままだが必要に応じて低温焼なまし又は焼ならし) もしくは 冷間仕上継目無鋼管(低温焼なまし又は焼ならし)。
STS480の熱処理
低温焼なまし又は焼ならし。
STS管の種類別強度
STS管の引張強さ、降伏点又は耐力、及び伸び 管の引張強さ、降伏点又は耐力、及び伸びは下記によります。(ただし、厚さ8mm未満の管で、12号試験片又は5号試験片を用いて引張試験を行う場合には、伸びの最小値が決まっています)
- STS370:引張強さ= 370N/mm^2 以上、 降伏点(耐力)=215N/mm^2 以上
- STS410:引張強さ= 410N/mm^2 以上、 降伏点(耐力)=245N/mm^2 以上
- STS480:引張強さ= 480N/mm^2 以上、 降伏点(耐力)=275N/mm^2 以上
圧力配管用炭素鋼STSサイズ一覧
その他
スケジュール(Sch)の計算方法は「配管の厚さスケジュール(Sch)の計算方法」の記事を参照ください。
以上です。