今日は「ソリッドワークスで部品のプロパティ情報を図面へリンクする方法」についてのメモです。
3DCADにおいて部品と図面のリンクはとても重要です。極力打ち込み項目を減らすことで設計ミスも減ると思うので今日はパーツのプロパティ内容・属性を図面のテキストにリンクさせて表示させる方法をメモしておきます。
部品のプロパティ情報を図面へリンクさせる手順
1.ソリッドワークスのプロパティビルダーでプロパティを作る
ソリッドワークスのプロパティビルダーを開きます。ここでプロパティを作成してその内容を図面内にリンクさせます。プロパティの種類は3つあります。
- ******.asmprp:アセンブリのプロパティ
- ******.drwprp:図面のプロパティ
- *******.prtprp:パーツのプロパティ
今回は、このパーツのプロパティ内の項目を図面内のテキストにリンクさせて連動させる方法になります。(アセンブリのプロパティも同じ事をすれば同じようにリンクできます)
もし既にあるプロパティをリンクさせたい場合でも、プロパティビルダーを開きリンクさせる内容の名称を確認しておく必要があります。
プロパティビルダーで気にする所は、
- コントロール属性のキャプション(これはプロパティ内の名前です)
- ユーザー定義プロパティの属性の名前 ←ここの名前をメモしておいてください
ここで、プロパティを新たに追加したり、既存のプロパティを確認したら保存して閉じてください。
2.モデルにそのプロパティを適用させる
次に、今作ったプロパティをモデルに適用させます。
- プロパティを読み込む。(画像①~③)
- プロパティを入れる
- パーツの保存をする
3.図面を開きテキストを作成しリンクさせる
次に、パーツから図面を出しても良いですし、図面を開いてパーツを読み込んでも良いですが、図面内に以下の注記テキストを入れます
ここではシート側でも、図面モデル側でもどちらでも構いません。入れるテキストは
ここの「Description」は先ほど書いたプロパティ内の「Description」と一致させます。また $PRPSHEET:"Description" と入力(貼り付け)したものが $PRPSHEET:{Description} と変化しますがこれで良いです。逆に $PRPSHEET:{Description} と先に入力してもリンクは出来ませんので注意してください。
モデルを入れて確かめる
モデルを入れてどうなるか見てください。(以下は成功しています)
【補足】既存のテキストを編集したい場合
今回は新しい内容を図面内にリンクする方法でしたが、既にある既存のテキストリンクのリンク先を替えたい場合もあるかと思いますが、その際はそのテキストをダブルクリックして編集しても出来ないので、
ここで該当のプロパティへ書き換えてみてください。例えばソリッドワークスの初期設定の図枠を開くとリンクされているテキストが既にあると思うので、それらをコピペして「ウィンドウでテキスト編集」を使いプロパティの名称を変更すれば転用が効くという意味です。
最後に
今回メモしたやり方は、色々なプロパティをリンクさせるのに重宝しますので是非使いこなしてください。また、これらをリンクしてすばらしい図枠が出来ましたら、シートフォーマットの保存と図面テンプレート両方に登録しておくと良いです。
以上です。
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