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表面処理のアロジン(化成処理)について

2020年2月12日

 

今日はアルミニウムの耐食性(防錆)と塗装密着性に優れる「表面処理のアロジン(化成処理)について」の基本的な内容のメモです。

アロジンとは

アロジンとは、アルミニウムにクロメート処理をしたものであり、日本パーカライジングの商標。アルサーフ処理とも呼ばれ、アルミニウム素材に施す化成処理皮膜でアルミ合金上に優れた耐食性皮膜を形成する処理です。(正確には 「化成処理」というジャンルの中の「アロジン」という商品)

 

【化成処理とは】引用:日本パーカライジング株式会社様HPより

化成処理は処理液とアルミニウムとの化学反応を利用して、アルミニウム表面に化成皮膜を形成する方法です。アロジン処理やアルクロム処理としても知られるクロメート処理など、耐食性と塗装密着性が優れた化成処理が各種の用途に実用されています。

 

【クロメート処理とは】引用:三和メッキ工業様HPより

クロメート処理とは、六価のクロム酸を主成分とする処理液で表面処理する方法のことをいいます。・・・中略・・・アルミやマグネシウムに処理する場合には塗装との密着性を向上させるためにも効果がございます。

 

 

アロジンの種類

アロジンには2種類有ります。

  • 無色処理:アロジン#1000 ※三価
  • 有色処理:アロジン#1200(黄褐色)※六価

 

アロジンの色の違い

  • リン酸クロメートの場合:緑色の被膜を形成する
  • クロム酸クロメートの場合:黄金色の被膜を形成する

 

 

アロジン処理の目的

  • アルミニウムの耐食性(防錆)
  • アルミニウムの塗装密着性の向上(塗装の下地処理としても適している)

 

 

アルマイトとアロジン処理の違い

アロジンはアルマイトと違い、不動態被膜が無い為「導電性」があるため、導電性を要求する場合にはアロジン処理が向いている。

 

 

アロジンの導電性、電気抵抗について

アロジン1200は処理時間を変えることによって接触電気抵抗値を調整することが出来る。

 

 

アロジン処理の注意点

ダイカスト素材は巣の影響などで未着やムラになる場合があるため事前に確認が必要。

 

 

アロジンのノンクロムについて

クロムを含むアロジン処理と同等の耐食性・導電性を確保したままの完全ノンクロムアロジンもある。

 

 

アロジンの再処理は可能か(剥離は可能か)

アロジン皮膜を剥離及び再加工可能。

 

以上です。

 

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