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SUS304・316・303のフラットバー規格寸法

2024年1月14日

 

ここでは「SUS304・316・303のフラットバー規格寸法」をメモしています。 比較的、入手のしやすいサイズを表にしています。

SUS(ステンレス鋼)フラットバー

 

SUS304 フラットバー

SUS304 COLD(冷間圧延品) フラットバー

SUS304FBのCOLD(冷間圧延品)は常温で圧延する「冷間圧延」によって製造されます。 表面には光沢があり、ツルツルしていて寸法精度が高いフラットバーです。 COLD材は寸法精度が高い特徴があり冷間圧延によって材料の結晶構造が変化し、強度が向上しています。これにより、より高い耐久性を持つ製品や機械の構成部品の基礎材(切削・曲げ)として使われることが多いです。

 

 

 

SUS304 HOT(熱間圧延品)フラットバー

SUS304FB-HOT(熱間圧延品)は熱をかけてロールで延ばす「熱間圧延」によって製造され、 表面は白っぽく、くすんだ状態でザラザラしています。 HOT材の熱間圧延は大量生産が可能で、製造コストが比較的低く抑えられています。

熱間圧延材は柔らかく、加工がしやすいため、複雑な形状の製品を作るのに適していて、比較的大型サイズの製品に利用されることが多い印象です。 熱間圧延によって内部応力が低減されるため、後加工や使用時に変形しにくくなる特徴もあり耐久性も高いことから建築や土木などの分野でも広く使用されています。

 

 

 

SUS316 フラットバー

SUS316は、耐食性に優れたオーステナイト系ステンレス鋼の一種で、塩水・海水・酸性・アルカリ性の環境に対して高い耐食性を持っているため海洋環境や化学工業などで多く利用されています。

 

特徴として溶接後の耐食性が良好で、溶接作業が容易、溶接後の熱処理が不要な場合が多いことが挙げられます。 機械的な特性としては、高い強度と延性を持ち加工が容易、さまざまな形状に成形できるそうです。

 

 

SUS303 フラットバー

SUS303は、オーステナイト系ステンレス鋼の一種で、SUS304との比較では特に切削加工性に優れた材料として知られています。特徴としては切削性を向上させるために硫黄やリンが添加されており深穴や複雑な形状の切削加工に適しています。

 

その他の特徴としては摩擦による凝着が少なく、耐焼付性が良好で、SUS304よりも耐食性は劣るが、大気中での防錆性がある点です。 但し、湿気の多い場所や常に水に触れる環境には適していないのと、添加されている硫黄やリンの含有により溶接には向いていません。

 

主な用途としては機械部品であるボルト、ナット、シャフトなどになります。