今日は「配管の厚さスケジュール(Sch)の計算方法」についてのメモです。
配管のスケジュール(Schedule)は、配管の厚さ(肉厚)を表す規格です。 上記表のようにスケジュールは数字で表され、Sch40、Sch80、Sch160など、スケジュール番号が大きいほど配管の肉厚が厚くなり、配管はより高い圧力に耐えることができます。
スケジュール(Sch)
スケジュールを選定する計算式(例:STPG管)
計算式は以下の通り。
Sch=P/S*1000
Sch:スケジュール番号
P:設計圧力[MPa]
S:設計温度における配管の許容引張応力[N/mm2]
※この計算に当てって材料規格の引張強さの値ではなく配管の温度別許容応力を調べる必要がありますが結論として
・STPG370-S:-10℃〜350℃までの許容引張応力=92N/mm2
・STPG370-W:-10℃〜350℃までの許容引張応力=78N/mm2
・STPG410-S:-10℃〜325℃までの許容引張応力=103N/mm2 326〜350℃=102N/mm2
・STPG410-W:-10℃〜325℃までの許容引張応力=88N/mm2 326〜350℃=87N/mm2
となります。詳しくは JIS B 8265(圧力容器の構造-一般事項)に記載がありますので必要に応じてご確認ください
スケジュールを選定する計算例
例(6MPaの圧力を50℃、STPG370-Sで設計する場合)
6/92*1000=65.2 Sch となるのでSch80以上を選定する必要があります。
以上です。