今日は「ドラフトサイトの無料版が無くなって2019年より全てが有料に。その有料価格と周辺情報のまとめ」です。
ついに恐れていた(あるはず無いと思っていた)ドラフトサイトの有料化が2019年から実施となりました。ドラフトサイト無料版を利用していた私ですが、この有料化に伴い調べたこと(特に有料価格や周辺情報)のまとめをメモしておきます。
ドラフトサイト(DraftSight)
ドラフトサイトはどんな2DCADだったのか
始めに、ドラフトサイトを知らない方にドラフトサイトがどんなCADなのか簡単に説明します。
ドラフトサイトがどんなCADだったかというと、一言でいうと「まるでAutoCAD」でした。操作感は同じといっても良いほど似ていましたし、実際AutoCADを過去に使ったことがある僕が、ドラフトサイト無料版において少し物足りなさはあったものの、バリバリお絵かきできる代物でした。業務でも十分使えます。また、当時多くの設計士が利用していたAutoCADと同じ拡張子「DWG」が扱えるCADでした。心の中では「AutoCADに対する挑戦状ではなかろうか・・・」と、思いながらも、「無料でここまで出来るし、みんなこのCADで統一すればいいのに」と思うほどでした。
しかし、残念ながらこのドラフトサイトは2019年より有料化されます。(非常に残念)
ドラフトサイトの2018年までと2019以降の違い
では、ドラフトサイトが有料化に伴いこれからどうなるか。公式通知ではこのようになっています。
引用:DraftSight日本語特設サイトより
DraftSightは、2019版以降、3次元機能を強化し新しいパッケージをご提供するだけでなく、Cloud版などの技術にも取り組んでいく最初のバージョンになります。
とのことです。
私たち利用者が気にする事
現在ドラフトサイトの無料版を持っている人への影響
- 2019年12月31日まで使用可能(期間内であれば再アクティベーション可能)
- 2019年12月31日以降は使用不可能になる。
無料版ドラフトサイトを継続したい人も買う必要あり
- 過去バージョンのドラフトサイトは2019年12月31日を以て使用不可能になるので新規購入手続きが必要。
ドラフトサイトの価格と購入方法
ドラフトサイトの購入
- Standard(10900円/12カ月)※過去無料版
- Professional(21900円/12カ月)
- Premium(54900円/12カ月)
上記3つは「https://www.solidworks.com/ja/product/draftsight_JPN」にて期間ライセンスの購入が可能
2DCADはこれからも必要?
僕個人的な考えになりますが、2DCADはこれからも必要だと思っています。
というのも、2DCADと3DCADには得意不得意があって2DCADを今後も必要とするカテゴリーがあるからです。
参考:2DCADと3DCADの設計スピードが違うポイントを具体的な内容で話してみる
基本的に2DCADが無くても仕事が出来る私のカテゴリー(FA系の仕事)でも、2DCADデータDXFでデータを受け取る事が多いです。加工場合にも、異種CADでやり取りする場合にもDXFまどの中間ファイルは便利で、納品するデータが「DXF+PDF」というお客様も多いです。
もちろん3DCADモデルから図面を起こしそれをDXFとして変換・出力するのは問題ないですが、受け取ったデータの加工には2DCADは必須ですので今後も必要といったところです。
これから今の3DCAD側で2次元機能の強化がない限りドラフトサイトを購入するしか道は無さそうです。
とにかく今回は残念でした。
以上です。(※現在はスタンダードを購入し利用しています)