今日は「タイミングベルトの概略周長と軸間距離の計算」についてのメモです。設計の途中でタイミングベルトの軸間距離を想定したりする場合にお使い頂ける計算式になります。また、今回の記事は「三ツ星ベルト(タイミング伝動設計資料:P66)」を参考に作成しています。
タイミングベルトの周長
タイミングベルトを使う装置で気にするポイントの一つにベルトの周長がありますが、タイミングベルトは歯ピッチの関係から各型式ごとラインナップされている周長が決まっているのでテンション機構を持ちいらない場合は、最終的に軸間距離がそれら周長によって決まります。
私は今までなんだかんだCADで測定していましたが今回計算式を作ることとしました。
タイミングベルトの概略周長と軸間距離の求め方
設計の仕様が固まってきた時、どの周長のタイミングベルトを選択し、軸間距離をどうするかは以下のように求めます。
- 仮に設計で決めた軸間距離とプーリーのピッチ円直径における外概略周長を把握する
- 概略周長から、近似する周長(実際にある周長)を決める
- 選定した周長における軸間距離を再度計算する
設計において駆動力の関係からプーリーサイズは先に決まってくると思うので、ある程度調整代を見込んだ設計後の周長をCADで測定しそれに合う物を探すよりも、手前で計算してそれに対してテンション量などを設計したほうがベストだと私は思っています。
下記では「タイミングベルトの概略周長と軸間距離の計算書」をダウンロードいただけます。どうぞご利用ください。
タイミングベルトの概略周長と軸間距離の計算_200123
以上です。