今日は 「左右対称(RL)部品の書き方・表現の仕方」 についてのメモです。
機械を構成する上で RL対称部品が出てくるわけですが、それらの 図面表現は各社それぞれのルールがあるので特に決まりは存在しない と思っています。特にRL対称部品の扱いは 図面での表現が難しい(実際どうすればわかりやすいのかが解らない)のですが、 ここでは、私がよくみるRL部品の書き方をメモしておきます。
RL対称部品図の書き方
RL対称部品の表現パターンとしては大きく分けて2つあります。
① RL個別に部品番号を取り、RL各図面を作成するパターン
このやり方はL側(対称側)の図面作図時間が掛かるのと、何か修正がある場合の手間も倍になります。
② R側だけ部品番号を取り、図面で 「RL製作のこと」 と説明するパターン
このやり方は L側(対称側)作図の手間が省けますが 1枚に対称側も作る指示を入れるので表現が曖昧だと伝わりにくい 場合があります。
私の場合、特にお客様からの指定がなければ ②の表現を採用 しています。 Rの対称部品をLとして作り 図面はR側を作図、図面内にテキストで「本図の物をR側とし R側〇個 L側〇個 製作の事」と記載 しています。
このやり方ですと、形状は対称でも個数は分ける事が出きるので、会社にルールがない場合はこれを第一選択にしとくと良いと思います。
補足:組立図での表現方法
RL対称部品を組立図で表現する場合、RL共に独立した部品番号をもつ必要が基本的にはありますが、 対称部品Lの図番を取らない場合(R側と兼ねている場合)は名称は「○○対称品」として記載するのも良いと思います。
但し、ここの表現は各社ルールがあると思いますのでこれが答えではないです。
しかし、 部品がRL対称だが そのアセンブリには R側5個、L側7個 という別の数を手配する時もあるので、 図番は同じでも 部品表は図番か名称に「対称品」というのが解る方が組立者の方や手配側から見てもわかりやすい と思います。
まとめ
最後に私のやり方を箇条書きでまとめます。
- R側のモデリングをする
- L側のモデリングをする
- 図面は1枚のR側を基に作図し 注記で「R側〇個、L側〇個」として作図する
- 組立図は部品表で対称側がすぐわかるようにする
以上です。
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図面(その他)
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