↑クイックリンクです。プルダウンが表示されない場合は再読み込みしてください。

機械設計の技術力を上げたい人が注目するべき会社の条件

2019年9月16日

今日は「機械設計の技術力を上げたい人が転職するべき会社の条件」についてのメモです。

始めに

この記事を書く背景として、このブログを通じて多くの方からメッセージをもらい話をしているのですが、その多くが

  • 現状の機械設計の仕事内容に疑問を感じている方。このままでよいのか
  • 他の会社はどうなのか気になっている方
  • 機械設計者として更に上を目指している方、独立を将来見据えている方

 

が、多い印象です。

 

そこで、今日はタイトルの通り限定的な内容ではありますが、機械・生産設備の技術力向上や、今持っているスキルを活かしたい機会設計者に向けて そんな方が転職先で選ぶべき会社の条件をメモしておこうと思います。

 

 

万能な機械設計者とは

まず先に、私が思う万能な機械設計者についてまとめます。

 

ここでまとめる内容は、機械設計の資格をもってるとかではなく、あくまで私目線の実務が出来る万能な機械設計者についてです。

 

 

【1】あらゆる機器の使用・多くの構造を設計した経験がある

機械の各工程に適した方法を知っている。解りやすくいえばミスミのCADinライブラリーのような設計バリエーションを頭の中に経験として持ちながら、各機械要素の使い方・クセを知っています。

 

 

【2】コミュニケーション能力が高い(決定力)

万能な機械設計者は、 面倒くさい事・苦手な事をあえてする意識と当たり前ようにやる意識 を持っています。これは物事を進める上で問題を先回りし早期に解決することになりますが、 ただし、それらは適切なタイミングでコミュニケーションを取っているのがポイントです。ただ言えば良いという問題ではなく、確実に問題解決するタイミングで問題提起し情報の共有を図ります。

 

 

【3】勘がするどい

やるまえから想定・問題を感じる能力を持っています。違和感です。

 

 

【4】達成感を味わった回数が多い

機械を完成させるにはあらゆる問題をクリアしていく必要があります。万能な機械設計者は、難しい問題を解決した経験や、皆一丸となって完成させた達成感の体験数か多いです。機械設計の仕事は特に「百聞は一見にしかず」。 大切な事はテキストで学ぶより、自分の目で確認し経験・人との交流で培われる経験が必要です。

 

 

所属する企業が機械設計者の成長を左右する

さて、上記の経験を出来ている人が多いかというとそうでもないはずです。

 

なぜなら企業は何かしら偏っているからです。グループでは他分野に進出していようが、個々に所属している設計者はその分野に特化し、他のカテゴリーの設計はいきなりは難しいと思います。

 

ですから、広く浅くではなく特化したいなら製品生産メーカーの一社に掛けてよいと思いますが、機械・生産設備の優れた機械設計者を目指すなら幅広く学べるセットメーカー的な会社に入るべきでしょう。一年で1,2台の機械を導入するお仕事よりも、何台も作る側にいるほうが圧倒的な経験値を得ます。

 

 

機械設計としてのキャリア形成は、出来れば会社に属していた方が良い

独立を目指される方は特に多くの経験を積んでおく必要があります。

 

時代が変われば、製品などのプレイヤーが変わります。独立した後も常に学びは必要ですが、基本ベースの経験値は高い方・経験数は多い方が良いです。 経験の数だけ視点を変えてあらゆる方向から解決方法を見い出せるからです。

 

独立はあくまで手段であるので、私のようにやむ終えず独立しなければいけない場合もあります。ただ、個人事業主として設計をしている私が理解している事は、 プロジェクトの歯車の一部になれたとしてもプロジェクト全体を把握することは出来ないという問題があります。

 

言いたいことは、企業の大小問わず目指すものによって自分の居場所を変えたり・決めるべきなのですが、私のような個人事業主ではやはり限界かあるので、ガンガン攻めていく企業で設計者として働くのが一番良いでしょう。

 

 

機械・生産設備メーカー様のご紹介

ここでは機械・生産設備に特化し、私個人が特におすすめしたい会社さんを紹介します。 ご紹介条件といたしましては、私が個人的に学び続けたい技術をお持ちで、雰囲気も良いし、転職を考えている設計者さんには確認してほしい企業様です。 

 

 

① セキ技研様(新潟:精密機械系)

セキ技研様は、理想の技術者像を行動指針として掲げ、社内ではオリジナルマシンを作り上げ受託生産事業もされており安定しています。 設備だけを作っている会社さんは何かあった時のリスクが最大の弱点となりますが、それを受託生産事業で弱点をカバーしている会社さんです。

 

 

② 六反機械様(埼玉・栃木:中型生産設備系)

六反機械様は日産自動車や日野自動車など自動車メーカー内で稼働する設備や建屋デッキなど幅広く実績のある機械メーカー様です。 個人的には「何でも屋」的な面もあり、こういった所で設計をすると一言で飽きが来ないと思います。 エンドユーザーのフワッとした想像から具現化していく取り組みはやりがいを感じるでしょうし、何よりカテゴリーを縛られないことで設計者としての実力が身に付くと思います。

 

 

③ ジャパン・パッケージ様(愛知:充填・包装系)

ジャパン・パッケージ様の取り組む包装系・充填系の装置は特注機も多く設計者としては基礎を抑えたテクニカルな設計を経験できます。 ホームページを見てわかる通り、形状も用途も様々、工場もきれいで静かな空間で機械作りに取り組めるのは良い環境ですね。

 

 

④ セーラー万年筆ロボット事業部(東京:精密機械系)

セーラー万年筆ロボット事業部様は射出成型機やその後の検査・搬送・梱包系の一連を経験できる企業様です。 難しい機械なのにシンプルな構造(ユーザーにとって解りやすい)で仕上げる技術は本当に素晴らしいです。

 

 

最後に

最後に、この記事はご紹介企業様からスポンサーを受けた記事ではありません。

 

今後もこの記事では機械・生産設備に特化した私オススメの企業様が見つかり次第追加掲載していきますが、基本的に企業様からの掲載希望はお受けしておらず、実際に関わりのある企業様のみの掲載とさせていただきます。

 

以上です。