今日は「インサート・ヘリサートの下穴深さ計算方法」についてのメモです。
機械は、締結するためにボルトを使用する事が多く、構造体をアルミなどの軽量材を使うこともあるので、そのような場合締結の強度を保つためにタップ側の母材へインサート・ヘリサートなどを入れて使うことがあります。
タップなどの下穴は、止り穴や通し穴が存在しますが インサート・ヘリサートにも止まりと通し穴が存在します。
止まり穴の場合は下穴深さをどのように計算したら良いか。 この記事では、インサート・ヘリサートの止まり穴用下穴深さの計算方法 を簡単ではございますがメモしておきます。
インサート・ヘリサートの下穴深さ寸法
下穴が止り穴の場合
早速ではございますが、下穴を止める場合の計算方法をメモします。
穴面取り1.0P程度 + インサート長 + 2.5P + α(下穴余裕代)= 下穴深さ
参考:下穴が通し穴の場合
参考ではございますが、下穴を通す(貫通の)場合の使用工具 は以下のようになります。
P:ピッチ
補足
このように、インサート・ヘリサートも通常のタップ同様「止まり」か「通し穴」かで使用工具が変わってきますが、止まり穴の場合は、上記の条件で下穴深さを設計すれば問題ないかと思います。
少し話がズレてしまいますが、インサートを利用した設計で注意しなければいけない点があって、肉厚やスペース・取付方向によってはどこでもインサート・ヘリサートを入れられない という事です。
インサート挿入の多くは穴加工・表面処理後に「手・工具」で入れる ので、部品形状はインサートを入れられる形状で設計する必要があります。 十分注意して設計しましょう。
以上です。
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