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3DCADで設計ミスが激減するからこそ、そこそこの機械を一人で設計出来ていると思った話

2019年8月15日

今日は「3DCADで設計ミスが激減するからこそ、そこそこの機械を一人で設計出来ていると思った話」です。

 

今日もタイトルが長めです。

 

先日から、久しぶりに2DCADによる設計作業を行っている私ですが、2DCAD作業をしてみて改めて3DCADの凄さに気付き、これからは出来るだけ3DCADで仕事していこうと感じた点をメモしておきます。 

3DCADで設計ミスが激減する

3DCADのメリットは沢山ありますが、一般的には

 

  • 形状が把握しやすいから色々良い
  • 一気通関のモノづくりがしやすそうだ

 

などが評価されていると思いますが、今日お話したいのは 3DCADは2DCADに比べ圧倒的に設計ミスが減る 話なんです。ここでは2点だけお話させてもらいます。

 

2DCADから3DCADに移行する事で可能になる、一つ目は作図のミス激減・二つ目は情報を取り扱う際のミス激減についてです。

 

 

メリット1:3DCADで作図ミスが激減。表現方法をマスターすれば最強

久しぶりに2DCADで作業を始めて気づいたのが、そういえば 2DCADは各面をいちいち作図しないといけなかったんだ・・・・という現実 完全に3DCAD脳になってしまっていた私には相当なショックでした。

 

3DCADでは、モデルを作成しそのモデルで設計を進めていきますが、製図・作図する場合の圧倒的な メリットはそのモデルにおける形状を自由自在・必要な面だけ無限に作成できる事です。 通常2DCADでは、正面・平面・側面を作成する場合、組立図内部から部品を集め、基準を合わせレイアウトしていく必要があります。

 

もちろん組立図を表現するために部分的に破線になっていたり切れていたりしますから、それらの修正も必要です。3DCADではモデル一つを持ってくればポンポン作成できるので、まず 絵がズレている事は無い です。

 

参考:3DCADで設計ミスが激減するからこそ、そこそこの機械を一人で設計出来ていると思った話【動画1】

 

破線の表現も一括で無くしたり、一括で出している中でも1本だけ非表示にしたり・・・非常に早いです。 あと、3DCADを扱うようになって初めて感動するのは斜視図の作図。 どうしても複雑な形状になると斜視からの絵があると無いかでは把握の度合いが全然違います。 こういったものが図面の誤解を解く場合があるので、総合的に見て問い合わせも減っています。

 

ポイント

  • 3DCADは基本的に絵を間違えないので安心
  • 2DCADは各面作成する必要があるので時間が掛かる

 

 

メリット2:3DCADは情報の扱いミスも激減。プロパティ管理すれば最強

3DCADは部品にその内容を記憶させる事が出来ます。 これにより設計初期、部品モデルを作成する時や、購入品のダウンロードをした時に情報を織り込んでおくことで消さない限り最後の最後までその情報が付いて回ります。

 

例えば製作部品をモデリングして、何用なのか・材質・熱処理・表面処理・備考など、最後に組立図の部品表作成の時全てピックアップしてくれます。一瞬です。

 

参考:3DCADで設計ミスが激減するからこそ、そこそこの機械を一人で設計出来ていると思った話【動画2】

 

参考動画は少し雑ですが、アセンブリの部品表になると数のカウントも自動で行ってもらえます。 もちろん「数をカウントしない(部品表から除外する)」という設定もあるので、このプロパティ設計を所属する会社オリジナルにカスタムすることでより最適化できます。

 

さらに、修正が起きた場合や追加で部品がアセンブリに増えた場合でも、部品表にはそれらが反映されます。 3DCADを使っていた当初は簡単に変わられては困ると思っていたのですが、慣れれば圧倒的にこの機能が楽ですね。間違えたくても間違える事ができませんので。

 

 対する(多くの)2DCADの場合、ダウンロードしたデータにはそれら型式・個数・メーカーなどを記憶させておけない。 これは 設計終盤の部品表作成や個数カウントなど手動入力のミスの可能性は非常に大きい です。 さらに、設計の途中で他の人に続けて作業をしてもらう場合、図面内の外形図だけでは型式の特定が難しい為、カタログ情報や補足情報をメモして渡す必要が有りますよね。

 

ここは大きな差です。 

 

メリット3:変わった部分を知らせる機能がある

この件は 別記事の「」に書いてありますが、私の扱うソリッドワークスではモデル変更を行うと図面の寸法まで変わるのは基本にあって、その変わった寸法を色変を変えて教えてくれる機能があります。 

 

参考:ソリッドワークスの寸法が変わったらその寸法の色を変えられる設定

 

こんな機能も 設計ミスを減らしてくれる機能 です。

 

 

最後に

3DCADを駆使して数年たった僕が改めて感じた事は、3DCADのこれら機能があるから一人でもそこそこの装置やれてるんだなという理解 を得た事でした。

 

2DCADで装置を設計していた時は設計って最後まで気を抜けないですし、複数の仕事を同時進行って難しかったんです。でも3DCADになってそれなりに扱えるようになってから部品やアセンブリに情報を織り込むようになって、それらの作業が  設計終盤でのリスクを激減させてくれています。

 

もちろん、この部分以外でのミスは未だあります・・・。 私は2DCADでのお仕事もありがたくお請けさせて頂きますが、出来るだけ3DCADで作業できるよう提案していきたいと思っています。

 

以上です。

 

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