【2020年のコロナ禍】機械設計フリーランスの状況と今後の対策

2020年8月14日




 

今日は「コロナ禍における機械設計フリーランスの状況と今後の対策」についてのメモです。

 

機械設計フリーランス = 私の話です。 フリーランス2年生の心優しき私に 2020年急激に広まったコロナが直撃しました。(感染してはいません)

 

私の働き方はランニングコストが安いため、コロナの影響は様子見で、しばらく収入と支出のバランスをしばらく見ていましたが、2020年5月後半あたりから一気にバランスを崩しました。 具体的には、

 

  • 進行していた案件の、購入品納期遅延による機械自体の納期延長
  • コロナで打合せが不可能?予定していた仕事が先延ばしとなった

 

この2点で、この期間にやるべき事に加え、すでに持続化給付金を得てこの後融資を受けようと考えています。 もちろん、この現実を受けてこれからどう対策していくかも考えているワケですが、このコロナの影響を受けて今後を考える時間はとても有意義でした。

 

今日はそんな話をしていきます。

【コロナ禍】機械設計フリーランスの状況と今後の対策

フリーランスwithコロナの状況

では、早速ですがこんな感じで売り上げが減少しました。

 

【コロナ禍】機械設計フリーランスの状況と今後の対策

 

4・5月辺りにはお仕事が多くなる予定だったのですが、こんな感じで落ち込んできましたね。3月4月の売り上げが高いのは、ヘルプでパートナーの設計者さんに手伝ってもらったからです。 一人では絶対に無理です。

 

私のようなフリーランスのランニングコストは安いですが、実際に機械を作り上げるお客様はたまったもんじゃないハズです。 私の携わる専用機や生産設備は、基本的に各工程がサイクルする形で回っていますので、新規の設計が止まるというのは後工程も止まり、その期間は単純に体力の問題になります。

 

もちろんお客様は体力をお持ちですが、私の場合はどこかにシワ寄せが来るだろうなという感覚でした。

 

 

持続化給付金の申請と新規開拓への違和感

実は、仕事減の状況が数ヶ月進むであろうと考え、7月に持続化給付金の申請をしました。 持続化給付金を得た理由は、お客様からいつ仕事が来ても対応できるように、自分の待ち状態を継続させる為です。

 

  • ここ数ヶ月は、案件を受注するかしないかで無収入期間があるだろうと考えたのが1点目。
  • ここで焦って営業するのは、別の問題を生んでしまうと考えたのが2点目です。

 

給付金は100万円が振り込まれた訳ですが、持続化給付金に関しては、取り扱う場所が移転したりメディアでは叩かれたりしている中、私の場合期待どおりのスケジュールでお振込いただきました。 事業を始める時もそう、今回振り込んでくれた持続化給付金の金額をみて、国や県の対応に私は本当にありがたいなと、感謝の気持ちで一杯でした。

 

もちろん、仕事が無いからといって給付金貰ってサボっている訳ではなくて、新しいお客様作りと、人と人をを繋ぐ事にも力を入れました。 そんな7月の営業活動をしていく中で解ったのが、コロナの影響を受けているカテゴリーと、全く受けてないカテゴリーがあった事です。 影響を受けていない企業様は仕事も豊富でしたね。そんな会社さんはラッキーだったと思います。

 

僕はこの時、やむ終えず仕事を探す行動に違和感を感じていました。 「好きな仕事をやれないんだったら無理して仕事取らなくても良くない?この行動は本当に正しいのか?」って思ったんですよね。

「この期に何を言ってる?しかも、給付金もらっといて・・・」と誤解されそうですが、この状況ですからサラリーマンの方も会社が何かしら受けている所が多いと思います。個人で受けるか会社が受けたかの違いです

 

 

例えば、数人従業員を抱えている設計事務所の規模だと、給付金では足りないでしょうから仕事が薄いことで片っ端から仕事を 取る事となります。 私が以前勤めていた会社は単純に仕事が薄くなった事で新規営業、とにかく仕事を入れていくスタイルでした。

 

ですが、それは従業員にやりがいを感じさせない事を知っています。

 

私の小さな規模において「今は無理に開拓していくのは正しい判断じゃないかも」と、 そう思ったのです。(新規営業先でお付き合いさせて頂きたいと思った企業様はありましたので、そことはスタートいたしました)

 

次に考えたのが既存のお客様との関係を強くする事です。

 

 

ステップアップの手段は融資

8月にはコロナ第2波の中、感染予防策を徹底し経済活動を自主的に進める人、今まで通りじっと待つ人で分かれ、徐々に次の仕事に繋がるであろう検討仕事がポツポツ入ってきました。 もちろんまだ受注するか解らない案件です。

 

そんなお仕事をやりながら、過去、未来を想像してこれからどうしていくべきかを考えていましたが、 そんな答えの一つとして出たのが融資 です。 このタイミングで次は融資を受けようと決心しました。(正確には私に融資してくれるか国にお伺いを立てようと決めました)

 

 

融資を受けようとした理由

融資を受けようとする項目は以下の基本的に以下3つです。

 

  • CAD新規購入 ⇒ お客様と完全マッチさせる目的
  • 運転資金 ⇒ 営業に掛かる経費の約1年分
  • 作業効率のUP ⇒ PC・その他関連設備

 

こう見ると普通の目的ですが、これも自分なりに考え抜いた結果の判断です。 コロナで多くの業界が疲弊し、我慢できず活動が始まってくると考えているので、まずはこれらで既存のお客様との関係を強くして行こうと思います。

 

コロナではなく、また別の問題が発生すればそれはその時対応したいと思います。

 

機械設計のフリーランスをするためには最低限の設備を揃える為に準備資金が必要ですが、それはサラリーマンをやっている時に貯めれば良いと思います。 フリーランスになると収入は2段階程度上がりますが、所詮自分の工数を報酬に換金しているだけなのでお金が対してガツガツ貯まっていくものでもありません。(波もあります)

 

つまり、

 

この事業スタイルでは、次のステップに上げる為には別途資金を得る方法が必要になります。 コロナで貯蓄を崩していく中で、機械設計のフリーランスの課題が見えて来た形になります。 初期投資だけでずっと安泰でいられるとは限らないんだな と。

 

 

どうか・・・・融資が受けられますように・・・

 

 

最後に

今年に入ってから、色々な事が大きく動いたし、これからも動くんだと思います。 各企業どう戦っていくか、そのやり方はそれぞれだと思いますが、製造業も私のようなフリーランスの使い勝手の良さが今後のポイント・フリーランスの価値 だと考えていて、時には一緒に戦い、一時的に離れてもまたすぐ一緒に戦える環境・つながりの強化。

 

そんな関係作りと、フリーランス自体はぶら下がらないというスタイル(自立)も大切 でしょう。

 

これからもお付き合いしていきたい所に、より使い勝手の良いパートナーになる。 これが今回のコロナで私が学び、意思を固めた所になります。今後も、コロナの影響や景色の変わった製造業をどうサバイブしていくかなど、記事にできたらなぁと思ってます。

 

以上です。
お付き合いありがとうございました。

 

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