今日は「パイプの曲げRの目安」についてのメモです。
パイプの曲げ加工は主にベンダーを用いた曲げ加工をするのですが、設計においてその曲げRはベンダーの曲げRに依存するため自由なRで選択できない要素になります。 ここでは販売されているベンダーを参考にして設計する際の曲げRをメモしておきます。
※この記事は スーパーツール様のベンダー製品情報 を基に設計値の参考を導き出す趣旨のものです。
参考チューブベンダー
各パイプサイズごと専用の設計がされているベンダー
このタイプは各パイプ径ごとに曲げRも固定で設定されています。 基本となるチューブベンダーです。
参考型式:TB394M(パイプ外径φ6)〜TB3910M(パイプ外径φ16)
参考型式:TB394W(パイプサイズ1/4)〜TB3912W(パイプサイズ3/4)
また、この型式はステンレスパイプ(なましステンレス)や油圧配管に用いる精密炭素鋼鋼管(OST配管)にも利用できます。
1つで複数サイズを曲げ加工できるベンダー
ベンダー1つでで3サイズ・4サイズの曲げ加工ができます。
参考型式:TB5681(パイプ外径φ5、6、8、10)
参考型式:TB5681(パイプサイズ1/4、5/16、3/8)
チューブベンダーから見るパイプの曲げR(半径)
これら工具を使ってパイプを曲げるので、設計としては基本的にスタンダードベンダーでの曲げ半径を参考にすればよいと思います。
※ここでの曲げ半径Rは中心Rとなります。
【重要】曲げの連続の制限について
上記の工具を使って曲げるので、曲げの連続は基本的に難しく、送り量(RからRまでの直線距離)が足りない場合出来ない場合もあります。 この場合の目安としては曲げ半径R*2倍+安全量(mm)をみることが必要です。 90度曲げで行くのがシンプルなルートだったとしても、この制限によって入らなくなる場合があるので、90度ではなくそれより浅い角度の斜め曲げなども利用しながら曲げ加工に無理がいかないように配慮すると良いと思います。
最後に
改めて、今回の記事は スーパーツール様のベンダー製品情報 を参考にさせて頂きました。ありがとうございました。
以上です。