今日は「配管用ねじ・接続ねじ(PT/PF/NPT/R/Rc/G)」についてのメモです。
機械設計では配管の接続やチューブ継手の接続部の選定で少し混乱しやすいので、ここでは配管用ねじ(接続ねじ)の種類をメモしておきます。
配管接続ネジ
配管用テーパねじPTとR/Rcについて
配管用の接続ねじの選定で混乱してしまう理由は、おねじとめねじで呼び方が違う事に加えて、旧JIS規格の呼び方のまま表記しているメーカーと新JIS規格の呼び方に変更しているメーカーが混在するからです。 旧JISでは配管用テーパねじが「PT」でしたが、新JIS(最新の表記JISB0203)では「おねじ=R」「めねじ=Rc」となっています。
おねじ(旧JISのPT=新JISのR)
配管テーパねじのおねじを購入したい場合は、PT表示かRを選択します。 相手側がPT表示でもRを選択すれば取り付けることができます。
めねじ(旧JISのPT=新JISのRc)
配管テーパねじのおねじを購入したい場合は、PT表示かRcを選択します。 相手側がPT表示でもRcを選択すれば取り付けることができます。
配管用平行ねじPFとGについて
配管平行ねじであるPFとG表記も旧JISと新JISの違いがあります。 旧JISでは配管用平行ねじが「PF」でしたが、新JIS(最新の表記JISB0202)では「G」となっています。
おねじ・めねじ(旧JISのPF=新JISのG)
配管平行ねじを購入したい場合は、PF表示かGを選択します。 相手側がPF表示でもGを選択すれば取り付けることができます。
NPT(アメリカ配管テーパねじ)について
NPTというのは日本で普及している国際規格に準じたJIS規格の管用テーパねじ(PTねじ)のアメリカ規格がNPTねじと呼ばれ、アメリカ管用テーパねじになります。 NPTねじはアメリカ管用テーパねじのためJIS管用テーパねじPTと山の角度やピッチが違うためお互いに接続は出来ません。
ちなみに平行ねじもあって、アメリカ配管平行ねじはNPSで呼びます。
参考:NPT規格
ANSI/ASME B.1.20.1-1983(NPT)
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配管ねじ、テーパネジ、配管穴、配管タップ
以上です。