今日は「機械設計の仕事を最短納期で終わらせる為に僕が考えていること」についてのメモです。
私の勤めている会社は機械設計事務所。様々な会社さんのお仕事をするなかで、もっともっと設計スピードを安全に上げて行きたいと常に考えています。そこで、最近私が考えている機械設計を最短納期で終わらせるためにしていることをメモしようと思います。
※正直、私はまだ機械設計の業務改善を語るような人間ではないのですが、今日は大変恐縮しながらも私なりのやり方をここにメモしようと思います。
機械設計を最短納期で実行するには
機械設計を最速で行なうためにやめるべきことは、みなさん何だと思いますか? 僕は機械設計の仕事を最短納期で終わらせるためにする事は2個あると思っています。それは
- 全体の作業時間を減らすこと。
- 工数を増やせる仕組みを作っておくこと
ですね。まずは「全体の作業時間を減らすこと」について考えて見ます。
全体の作業時間を減らす
設計全体の作業時間を減らすためには何を意識するべきか。それは、判断のスピードを徹底的に上げることだと思います。それは具体的にどんなことかというと、例えば設計全体の流れを書き出して見るとわかります。
・打ち合わせ
↓
・計画図作図、機器能力等の計算
↓
・計画図の検図及び資料チェック
↓
・詳細設計
↓
・組立図の検図及び資料チェック
↓
・部品図、リスト関係作成
↓
・部品図の検図及び最終資料チェック
↓
・納品
↓
・問い合わせ対応
要するに、チェック工程多すぎなのです。ですから、私が機械設計を最短納期で終わらせるために意識していることの一つは、設計で悩むことを極力避け、結果的にどれだけチェック行程を減らすことが出来るのか。そこが重要です。設計で悩むことを極力避け、チェック行程を減らすために意識していることは
- 結果がすでに出ていることが望ましい
- 結果を出しやすく、評価しやすい基準、仕組みがある
これが重要だと思うのです。
その判断を下しやすい状態を誰が作るのかと言うと、そのとき判断を必要としている人がその場で作るのです。もし上司が判断を下す必要があれば上司の範囲です。こんなこと言ってはいけないのかもしれませんが、はっきり言って設計における課題はその場で解決しないと次同じ事を繰り返します。
工数を増やせる仕組みを作る
納期対応で機械設計のスピードを上げようと思うと、機械を複数ユニットに分け、複数人で一気に進める必要が出てきます。しかし工数が増えると担当者の負荷が一気に上がることがあります。
あきらかに人増やしたほうが早く終わります。よく思いませんか?「自分がもう1人いたらすぐ終わるのにな・・・・」と思うことが・・・。それは出来ませんよね。
しかし、工数を増やせる仕組みは「工数を増やしたときに何が増えるのか」を考えると最低限やらなければいけない必要なことが見えてきます。それは担当者への問い合わせを減らすことです。よく起こりがちなのは
- どこに何があるのかわからない=担当者に聞く
- 今どこまで進んでいるのかわからない=担当者に聞く
ですね。その担当者への問い合わせを減らすために必要なことの一つに、実は「作業フォルダの作り方や使い方のルールが徹底」してあると、その作業に他の人が入り込みやすいんです。設計レベルは皆一定ではありません。考え方も人それぞれ。しかし皆に最高のパフォーマンスをしてもらうためには「確かな情報」を与える必要があります。
- 自分は判断できるから自分がやったほうが早い → 判断できる指標があれば良い
- 過去の経緯が長すぎて説明するのが面倒 → 説明しなければ良い ワケです。
応援の設計士が「パッ」とみて必要な情報が「有る/無い」を即座に理解でき、設計において必要になった資料や計算結果を「入れておく場所」が解ると良いですね。そしてそのフォルダ作りで圧倒的な価値を生むのが、お客様とのデータ(資料)の「受取/提出」履歴です。これが解ることでかなり担当者の負荷が減ります。
その他、反省会で出た内容でルール変更する
これ、最近気づいたことなんですけれど、仕事が終わったときに反省会をすることありますよね。機械設計って、機械のサイズや設計のボリュームにもよりますが、一人で完結する設計ってなかなか無いです。
そのため複数人で仕事をすると色々な問題にぶつかると思います。その反省会で出してもらうのは以下のような内容です。
- どこに時間を費やしたか
- なぜそこに時間を費やしてしまったのか
- どうすれば時間を削減し、品質を上げることが出来るか
簡単ですね何が駄目だったか聞くんです。そしてその場でルール変更。
これ、ルールの重さが風で飛んでしまう程度の僕らのような会社だから出来ることなのかもしれませんが、これがしっかりしている会社さんですとルールの重さは一人で持ち上げられません。
何が言いたいかって、
みんなが働きやすい環境にしていく作業がとても大切です。結果それが設計全体の作業時間を減らすことにつながると考えています。
以上です。
関連記事:機械設計の話