機械設計士のブログ。機械設計の仕事・ノウハウ・感じた事・設計資料をシェアしています

機械設計メモ2

・機械設計の仕事内容 ・機械設計士の現実

機械設計のやりがい

更新日:




今日は「機械設計のやりがい」についてのメモです。機械設計というお仕事に興味がある方、機械設計士目指そうとしている方、機械設計の仕事ってどんなやりがいがあるんだろう?と疑問をお持ちの方に向けて、機械設計のやりがいを、私の知っている二つの働き方から纏めてみようと思います。ぜひ進路の参考にしてみてください。

 

機械設計のやりがい

rawpixel / Pixabay

私は過去に「製品設計・製造装置」両方の設計を経験してきました。今ではサラリーマン機械設計士を辞め、個人で製造装置のメカ設計を営んでいます。製品と製造装置の2つで話をしていきたいと思っていますが、この2つの機械設計は、機械設計というカテゴリーでもミッションが違うので、学べること、お付き合いするお客様、そしてやりがいも違います。

私の場合は最終的に製造装置の設計が自分にとって、とてもやりがいのあるお仕事だったということになります。

 

製品を設計する人の達成感とやりがい

製品は、その時代に必要な物であったり、従来品に新しい技術を折り込み進化させ、販売する物です。

A製品に特化したメーカーもあれば、複数の製品を持つメーカーもあります。

あなたがもし製品メーカーの設計士になったとしたら、一つの製品に対しての専門性が非常に高い設計士になることができます。企画からはじまり製品を試作したり、解決困難な壁を突破するために新しい技術を探したり、新しい開発手法を試したり、パートナー企業、大学との連携もあるかもしれません。そういったプロセスを確実に踏み、沢山の審査を掻い潜り製品化された時の達成感、そして関わる全員が良いものを作りたいと本気で取り組む仕事には強いやりがいを感じることかと思います。

そして、あなたが設計した製品が市場で活躍している姿を見たときに思わず自慢したくなることでしょう。

そんな製品設計にもストレスがあります。製品設計は「企画」から製品が生まれていきますので、企画に対する各部門のポリシーとぶつかったり、部門同士の壁がストレスになったり、他部署からの審査項目に対して「どうクリアしていく設計士なのか」を試されると思います。ですが、これら問題をスムーズに解決する組織に加わる事ができれば毎日が楽しい仕事になるのは間違いないです。

製品設計をしたい場合は、自分がどんなものを作ってみたいのか、製品を見定める所から始めたら良いと思います。ただ、就職に関してこういった製品メーカーの設計士になるためには、基本的に学歴が重要です。「製品が作りたいから」という理由で、すぐに入れさせてもらえることはなかなか少ないと思いますので、学生であればその目指す製品の専門知識を得ることが重要ですし、その企業に入りやすいよう、自分のポジショニングをしておく必要があります。

 

製造装置を設計する人の達成感とやりがい

製造装置とは、各部品を組み立てたり、加工をして製品にしたりする機械になります。(製造装置がそのメーカーの製品という場合もあります)

この製造装置には、ある程度雛型の決まっている機械を改造的な設計をする場合もありますし、雛型が無く新規で立ち上げる未知的な機械設備の設計もあります。こういった製造装置は製品自体の設計と違い、市販されている機器(モーターやシリンダーなど)を利用して設備を構成していく事が多いです。そのため、様々な機器を扱える「オールマイティーな機械設計士になれる」という特徴があります。

製造装置を設計する人の達成感はまさに、未知の物をつくりあげた瞬間だと私は考えています。製品設計と違い、今回はA製品の組立設備を作り、次回は加工機と加工機を結ぶ搬送設備だったり、その後は設備の配管図を作成したりと、色々な経験ができます。

未知の物をつくりあげる時にはやってみないとわからない事が沢山ありますし、実際に造ったが上手く機能しない設備もあります。そんな時の対応力が製造装置の設計士に求められる能力になります。しかし、そういった壁の先には完成を喜んでくれるお客様や、その機械を利用する現場のスタッフに感謝されることに抜群のやりがいを感じます。

こんな設備を作るお仕事をしたい場合は、大手製品メーカーではなく、セットメーカーと呼ばれる機械設備を作る企業さんを探してみると良いと思います。製品メーカーからの依頼を受けて製造設備を作るポジションです。(形は色々あるかもしれません)

大手製品メーカーは、優秀であろうエンジニアを先に取ってしまいますが、セットメーカーは地域の職安に求人情報を出している場合が多く、エンジニア不足という事もあり、初心者であっても設計の教育のために現場の優しい作業から教えてくれる会社さんもあります。製造設備の設計の方が私たちに近い機械設計だと思っています。

製造設備の設計をやる上でのストレスは、責任の重さに対する給料が似合わない所であったり、組織が機能していないセットメーカーに勤めるとあれもこれもやらないといけなくなるのが辛い所です。

 

まとめ

今回、製品と製造装置の2つの機械設計についてやりがいを書いてみましたが、どちらも特徴のあるやりがいを得られます。

私は学歴が無いままこの世界に入り、辛いことも沢山ありますが、やりがいを感じる瞬間は最高です。冒頭で「私の知っている二つの働き方」と書いていますが、機械設計はまだまだたくさんの働き方がありますので、是非色々な会社さんに足を運んで体感してみてください。

以上です。




-・機械設計の仕事内容, ・機械設計士の現実
-,

Copyright© 機械設計メモ2 , 2018 All Rights Reserved.