今日は「センサー・カメラなどは調整後に再現できる構造が良いと思う」という話をメモしておきます。
センサーやカメラというのは設置範囲の広い物が多いため、センサやカメラを取り付ける板金部品など長穴にて取り付ける場合が多いかと思いますが、今日はその部分で少し思う事があるのでそれをメモしておきます。
センサー・カメラなどは調整後に再現できる構造が良いと思う
いきなり結論を話してしますと、センサーやカメラは組み立てる時の調整を容易にする長穴は必要ですが、その後の
- メンテナンス時
- 部品交換時
などに再現性のある構造が良いと思うのです。
センサやカメラの調整は誰もが出来るワケではない
機械に含まれるセンサは、物が在る・無いの判断から、高さを測定してワークの形状や向きを把握したり用途は様々です。
例えばセンサ。
ここ最近では多品種対応の機械も増えていることから、複数のワークを一つのセンサ閾値で管理したりするようになっている為、センサーの選定が以前よりシビアなのを感じています。大体(おおよそ)の取付けでは対応しきれない場合もまれに起こって来ています。これら多品種対応機械のセンサーの取り付けは、ワークの種類・基準を把握している人、つまり、ある程度機械の詳細を理解している人じゃないと設置がスムーズに行きません。
そしてカメラ。
カメラも、複数のワークを識別するためにワークの形状を見たりするわけですが、カメラと一緒に照明などが付きます。カメラが、より正確に判断できる状況を作る為の照明ですが、これもワーク形状により初期の設置に時間が掛かるなどして、ソフトの調整も含めると、ここも機械の詳細を理解している人でないと上手く設定出来ない場合があります。
もちろん、初期の設定は上手にセッティング出来ると思いますが、問題はその後です。
メンテナンス・部品交換時の再現性を意識しないとだめ
これについて説明は不要だと思いますが、通常機械は長く使うことで部品交換などのメンテナンスの作業が必要になったりするので、
その時に再現出来ない構造は良くないという事です。
そのメンテナンスの際に外したセンサーやカメラの再現性が悪かった場合はまた一からやり直す可能性かあります。それを機械設計者は前もって把握しておくことが大切かと思います。再現性が必要な場所が存在したら、調整機能を持ったブラケット丸ごとを位置決めできる構造にすれば良いです。
最後に。一応周りとの意識調整をしてください
機械を手離れ良く、安定して長く稼動させるためには再現性は大切です。
簡単に再現できる=ユーザーにとって良い機械
だとも思っています。しかしやりすぎに注意といいますか、機械というのはみなの力で作り上げるものなので、関わる皆の意見を参考にして設計する事が大切だと思います。
例えば
- 取り外しの可能性の確認
- 再現性が必要かどうかの確認
- 位置決めの方法
などですね。もちろん皆で決めた判断が間違っている可能性もあるので、機械設計者としてはその後の対応も可能な設計(構造)にしておくと良いと思います。
以上です。