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現役メカエンジニアの僕が人材不足について対策はないか考えてみた

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今日は、現役メカエンジニアの僕が人材不足について対策はないか考えてみました。

geralt / Pixabay

エンジニアの人材不足

まず、タイトルが長くてごめんなさい。

実はこのブログを通じてご連絡いただいた方と少しやり取りをする中でメカエンジニアの人材不足は深刻だな・・・と改めて思ったわけです。

もし仮に僕が、「これから先ずっとメカエンジニアを続ける?」と聞かれたら、答えは「Yes」です。しかし、つい半年前までは「NO」でした。

以前の会社では「今後エンジニアを続けていけないんです・・・」といったニュアンスですね。この「続けていけない」とする理由はいくつかあったんですけど、私がこれから先メカエンジニアを続けていけないと考えていた内容が、ひょっとしたら日本全体のメカエンジニア材不足の理由に少なからずなっているんじゃないかって思ったので、正直なところを書いてみることにしました。

メカエンジニアの人材不足の理由はひとつじゃない

まず、私の個人的意見の前に、ここ最近のアンケート結果を基に把握をしてもらいたい内容があります。

マンパワーグループさんより発表された「2016/2017年人材不足に関する調査結果」のまとめをみてみたいと思います。

メカエンジニアの人材不足に関する調査結果

「人手不足な職種、日本1位はエンジニア - 世界では?」という記事の中で「2016/2017年人材不足に関する調査結果」があり、そこにはこんなランキングがありました。

部分引用

1位:エンジニア(機械・電気・土木のエンジニア)

2位:ITスタッフ

3位:営業/販売職」

4位:会計・財務スタッフ

5位:営業マネージャー

6位:看護師

7位:技術者

注目すべきはそこに書かれているランキングで、日本において人材確保が困難な理由

  • 応募者不足/応募者がいない(29%)
  • ヒューマンスキル不足(20%)
  • 専門技能不足(17%)
  • 経験不足(14%)
  • 給与面の提示額を上回る額を希望(8%)

以上のような人材確保が困難な理由が挙げられていました。

応募者がいない理由は何か

これは「応募者いないから確保なんてできねぇよ」っていうことですよね。

ですが、これに対策している会社さんはいます。それは限られた会社さんではありますが、応募者が居ない事はわかっているから学生のときから設計士のたまごに触れておく、もしくは育て上げているのです。

応募者が少ないという理由が29%で多いのは、まだ応募者を待っているスタイルの企業側の問題が解消できていないんだろうな・・・と思います。

ヒューマンスキル不足ってひどい言われようです

ヒューマンスキルが不足しているのも20%とかなり大きい割合を占めていました。そもそもヒューマンスキルって何でしょうか。

 

引用:コトバンク

ヒューマンスキルとは、米国の経営学者R. カッツが提唱したマネジメントに求められる3つのスキルのうちの1つ。ヒューマンスキルは、統括する部署の業務が円滑に遂行されるように、マネージャーが配下の個人や集団を指揮する能力のこと。具体的には、文書や口頭での効果的なコミュニケーション、対立する意見の調整、部下の動機づけなどを行う能力を含む。 また、テクニカルスキルとコンセプチュアルスキルの重要度が経営者層、管理者層、監督者層の各階層で異なるのに対し、ヒューマンスキルは全ての階層で同じ程度に重要なものとされる。

引用先のコトバンクさんにも有るとおり、全ての階層で同じ程度重要ですから、これはエンジニアだけの問題ではありませんよね。

確かにコミュニケーションにおいては苦手なメカエンジニアはとても多いと思います。しかしそれを突っ込まれてしまっては、どれだけメカエンジニアは人としても優秀でないといけないんでしょうか。

この回答自体に疑問が残ってしまいます。

専門技能も習得していなければいけないエンジニア

エンジニアは大変です。目的を満足する物を、原理原則に則って形にしなければいけません。そのためには専門知識が必要ですし、実装する行程なら腕(器用さ)が必要です。

でもこれって、学校で勉強できますでしょうか。

おそらく、学校で学ぶ基礎は最低限持ちつつ、各業種に合わせた専門知識の習得が別途必要です。そしてその専門技能は、その会社さんで教えるべき内容のはずです。

この回答の意味は「即戦力を求めている」という意味での専門技能不足なんでしょうか。 だとしたらその考えのままではほぼ人材を獲得できないと考えてよいと思います。

経験不足って言われたら経験すらさせてもらえないのか

経験不足も人材確保が困難な理由だそうです。これも専門技能不足と似た感じで「即戦力を求めている」という意味かもしれませんね。

専門技能不足と経験不足。

要するに、もうすでに経験値の高い人材が応募者として少ないということだと思います。贅沢な悩みです。優秀な人材はそこら辺にふらふら歩いてるワケがありません。

給与面の提示額を上回る額を希望される意味を考えてみてください

私は小心者なのでそんな希望出せませんが、メカエンジニアのしている仕事は一見静かで、汚れませんし周りから「良いよなぁ設計士は」と、憧れの仕事かもしれません。

しかし、とてもハードで責任が重たいのがメカエンジニアの仕事です。当然プレッシャーを受けながら精密な作業をして常に完璧を目指しているわけですから、一般的なお給料では納得がいかないエンジニアも多いのかもしれません。

ここで少し思うのは、優秀なエンジニアを確保するのであれば、最低限の報酬は必要だと思います。その報酬に似合った仕事をするのかは、研修期間(一般的に約3ヶ月の間)で見定める必要「見る目」が必要になってくると思います。

 

会社側とエンジニアの考え方の違いがエンジニア不足を招いているのでは?

これまでの話の中で、会社側とメカエンジニアの考え方の違いが人材不足を招いていると私は考えています。

「お金なんて最低限でいいからここで働きたい」

と思えるような会社であればコストは掛からないでしょう。

「勉強して会社に貢献したい」

と思えるような会社であれば、会社以外のプライベートな時間を利用し、積極的に経験不足を補って専門技能も身に着けてくると思います。

会社側とエンジニアの考え方にミスマッチがありませんか?

ということです。

 

もうとにかく中小以下の企業は人材不足に悩んでいるはず

僕の周りには幸いにも、メカエンジニアと呼ばれる人が多く、私自身あまり人材不足は実感ないんですが、最近はどこに行っても「設計者がいない」「メカエンジニアが不足してる」というのを耳にします。

ですから、僕らのような小さな設計会社にお仕事が回ってくると思うのです。

その請け負うお仕事内容ですこし気になるのが、設計者不足に悩みながら、とても重たい案件を各社抱えている場合が非常に多いです。

このまま設計士の不足が続き、現役の設計士さんが居なくなったら・・・・

とても恐ろしいことになりそうです。

あらゆる製品は、一つの会社をトップに、大きなピラミッドを形成し、そこで作られています。ピラミッドの上に行けば行くほど優秀な人材を囲みやすく業務の効率化を図ります。ピラミッドのしたに広がる製品の各構成要素を任された会社は、人材の維持・不足に悩み、上からの指導やコストの圧力が掛かるから余計にいろいろな歯車が噛み合わない、、、。

そんな感じだと思っています。

応募者が来なければ、エンジニアは育てる方向へシフトすべき?

メカエンジニアの応募が少なければ、既存のエンジニアにしても、新規のエンジニア候補でも「育てること」をベースに考えるのが今まさに大切になってくると思います。

話は戻りますが、アンケートには続きがありました。

それら人材確保が困難という問題に対してどのような対策をしているかというと、アンケートには以下のように纏められていました。

日本の機関・企業が考える人材不足解消のための戦略

部分引用

既存スタッフへの研修・能力開発(22%)

業務をアウトソーシング(22%)

新たな人材調達戦略を検討(21%)

採用時により高い給与を提示(16%)

既存人材プール外から採用(15%)

既存の就労モデルの見直し(10%)

採用時に福利厚生などの特典を追加(9%)

以上のように、能力アップには力を入れていく様子が伺えます。とても良いと思います。かつてものづくりにおいて、メカエンジニアは大きな魅力と地位を手に入れられたことかと思います。

当時はあたって砕けろ精神で、とにかくトライ&エラーを繰り返して産業を成長させてきたと思いますが・・・今は違いますよね。

製品がある一定量販売され続けるとしたら、その製品についてはそれ以上技術をあげる必要もありません。

つまり

新しく入ったエンジニアも、昔からある技術をそのままトレースせざるを得ないのです。エンジニアという職業に付く人は「給与以上に仕事から得られる価値」を重視している人が多い気がします。逆に単純作業のバイトやなんかで重視するのは「給料が高いかどうか」ですよね。ですから、日本においてエンジニア人材確保が困難な理由 は私が思うに

「働きたくなるような職種ではなくなった」

のが一番大きな理由ではないかと考えています。

 

魅力的な会社さんのエンジニアは会社を辞めない

長々ここまで書いてきましたが、私の知る限り「優良な会社」ほどやはりエンジニアはやめません。エンジニア人材が規則的に入社し一定の仕組みで教育を受ける。そして適切な報酬を受ける。まさにこの形を構築できる会社さんが今後生き残っていくんだと思います。

しかし、その下に連なる会社さんたちも生き残していくのも、そういったエンジニアを確保できる会社さんの課題かもしれませんね。若いエンジニアをどう成長させていくか。こんな答えで終わってしまうのが非常に残念ですが、人材不足はこの業界だけの話では済まないのが現実です。

 

募集において、経験者はもちろん優遇。未経験者でも大歓迎ですよね?

そこで、まずは、エンジニアの募集からみなおしてみてはどうでしょうか?前から思ってたんですけどね、エンジニアが不足して、募集までかけているのに「経験者優遇」とか理解できません。

新しく働こうと考えて求職活動している人は居ますよね。「経験者優遇」という表現は、その人の可能性を無視していますし、会社の可能性もなくなると思うんですよね。ですから、エンジニアが少なくなってきている今、やるべきことはエンジニアを作り上げることです。このブログもそのためにこれからがんばっていきますよ。

 

ちなみにエンジニア仕事の転職を考えている人はエージェントさんの協力を得るのがおすすめ

旧ブログになりますが、以前「転職サイトに登録したらエンジニアは特に色々が凄い件」という記事を書いたことがあります。いまやエンジニア不足により非常に多くの企業様がエンジニアを募集しています。この転職サイトなどのように「エージェントさん」の力を借りると自分にあったお仕事が早期にピンポイントで見つかると思っています。エージェントさんに協力を得ることで多くの情報を得ることが出来るので

  • 「自分の将来」の可能性を魅させてくれる
  • 自分の要求を企業側へ適切に伝えてくれる

そんなことが可能です。よかったらご確認してみてくださいね。




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